2012年2月25日土曜日
基礎の重要さ
最近僕が特に考えるのは、基礎の重要さだ。今までの人生、僕は蔑ろにする、とまではいかないが、疎かにしていたことは否めない。
何か新しいことにチャレンジするとき、基礎を学ぶことなく「とりあえずやってみよう、わからなければそんときに学べばいい」と言うスタンスでやってきた。
結果、ピンポイントの知識習得は出来るけれども、応用が出来ない。そういうことが多かった。
僕はまあご存知の通りヲタクなので、ご多分に漏れず萌え絵を描いたりしてたわけだけれど、それも最初のうちは模倣模倣模倣。
色んな絵が描けるようになってきた!と思っていたのも、単に描けるパターンが増えていただけのこと。画力が向上したわけじゃない。
いつしか絵を書くためのハウツー本とかを読み漁って、萌え絵とは程遠いデッサンの基礎、パースペクティブとはなんぞや、と言うところを自主勉してから、描けるバリエーションが増えたように思う。
つまり、基礎を学習してから、だ。
今のは卑近な例だが、もうひとつ卑近な例を出そう。人に何かを伝える時、具体例があったほうがより良いからね(その例が稀有な例だ、と言うのが発覚した場合、残念な結果になるけれど:)
先日、相変わらず忙しい仕事をこなしながら、先輩が僕に尋ねてきた。
「ごめん、ちょっと教えて欲しいんやけど、2つの円の交点座標ってどうやって求めるん?」
その先輩は最近、図の描画のプログラムを作っていて、以前にも台形の面積の求め方を聞いてきたり、三角形の斜辺の長さの求め方を聞いたり、などゆとりっぷりを惜しみなく発揮していたのだけれど、今回は僕のゆとりっぷりが露見するターンだった。
僕が知っているのは円の方程式のみ。あと数個の定理。
それを元にして少し考えていたが、どうしてもわからなかった。これは僕が数学の基礎を疎かにしていた証拠であり、応用力のない証拠だ。
で、現代では便利なことにインターネットがある。
この程度の解法、ヤフるまでもなくググることが出来る。もちろん、1分以内で良いサイトは発見出来た。
が、内容が理解出来ない。
プロセスを追っていても、僕や先輩にとって飛躍している部分が多々あるのだ。
もちろんそれは、いわゆる「自明のこと」であるため省略されていたことと言うのが後に判明したわけだが、その「自明のこと」をわからないぐらい僕の基礎学力は滅びまくっていた。
具体的に言うと三角関数なんだけれどね。高校の頃は別に問題を解けないわけじゃなかったけれど、「じゃあ三角関数って何なの?」って言うと答えれなかった。それ何かを理解していなかった。
そんなことがあってから、自分への危機感を感じて、図書館で簡単な数学の本を借りて勉強したりしているのが今現在、というわけだ。
当然のことながら、そこまでする必要はないと言われればない。
2つの円の交点を求めることができなくても、ググれば解答はあるのだから仕事が進まないわけでもない。
ましてや、そんなことを理解出来るからと言ってすぐに給料が上がるわけでもない。給料を維持したまま定時退社を続けることが出来るようになるわけでもない。
今の生活のあらゆることに無関係だと断言出来る。
だが、駄目なんだ。
僕は自分の仕事に自信を持ちながらやってるし、責任を持ってやっている。
「技術で飯を食っている」と言う表現をどう解釈しても真実なぐらい、僕の給料の糧は技術、もっと言うとシステム開発だ。
そんな僕が、業務でちょっとわからないところがあって、別にそのままでも困らないから、なんて自分に甘いことを許せるはずない。
ましてや技術で食っていく身としては、今後どんな技術を使うことになっても大丈夫なぐらいの基礎をつけておくことは必須だと確信している。(だから、Java言語はわかるけどC#はわからな~い、なんて言ってるやつはとことん見下す)
そういう考えがあるから、基礎を固めるのに何年費やしても、長期的に見た自分投資としては非常に効果的だと思う。
幸い僕は頭が悪い。だから今後伸びしろがある、と考えれば、諦めもつかない。
大事なのはコツコツ続けること。継続は力なり、というより、力は継続によってしかつかない、と言うべき。
おりしも、こんなニュースがサイトを賑わせているところだ。
<a href="http://blog.livedoor.jp/yu_ps13/archives/51315153.html">大学生の4人に1人が「平均」が分からないwwww</a>
ガチ文系の僕が言うのもなんだが、日本は理数を見下しすぎだと思う。
そりゃ、技術屋として、「もっと技術屋を評価しろよ」っていう手前味噌的な意見も包含していると言えば嘘じゃないけど…。
少なくとも、受験のための勉強だけする、だとか、就職できないから留年する、だとか、そういうことが蔓延しているのは相当な末期症状だと僕は思う。
例えばエコ技術にしても、これから発展するだろう宇宙産業にしても、どういう産業にしても根底にあるのは技術であり理論なんだよ。それを疎かにしてコミュニケーション至上主義に走ってる日本の未来は暗い。
ちなみに僕は、コミュニケーション能力が云々、とか言う理由で人を遠ざける風潮は嫌いだ。それは自分から相手の意見を引き出すことの出来ない、コミュニケーション能力弱者の言い訳にすぎない。
話がそれた。
時代の流れがどうであれ、本質を見失うと凋落する、と言うのはいつの時代も普遍の真理だから、せめて僕は先を見据えて行動しようと思う。
2012年1月1日日曜日
謹賀新年・オブ・ザ・デッド
だいぶ遅くなってしまって、僕の人生の中で最大級に大きな出来事が起きたのに、報告がべらぼうに遅くなってしまって、数少ない読者の皆さんにほんの少し申し訳ない気分だ。
ってか、もう2012年じゃねえか!いつの間に2011年は終わっちまったんだ?ah-hah?
ともあれ、新年明けましておめでとうございます。
去年は色々な方に大変お世話になりました。
今年もお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
さて、遅ればせながら、大事な大事な報告を。(文章自体は書き溜めていたので、コピペ)
お相手は、このブログにもそこそこ頻出していた、P嬢です。
P嬢とはかれこれ知りあってから数えると20年になる。このブログに登場してからはたぶん6年か7年ぐらいかな。
色々あったけれど、こうして僕は独身貴族を卒業し、P嬢は人妻となった。
今は所謂新婚生活と言うやつで、まだまだ不慣れなことも多いし、生活習慣もまだ確立してないけど、幸せにやってます。
ありがちな言葉になるけど、今の自分があるのはいろいろな人の支えがあったからだと本当に感じた。陳腐な言い草だけれど、言葉にするとどうしてもそうなる。
集まってくれた皆を見渡しながら挨拶を述べていると、今までの思い出とかがフッと脳裏を過ぎったりして(走馬灯みたいに、というと聞こえは悪いけど)、それで自分の今までの人生ってのは自分だけじゃなくて、色んな人の影響を受けたし、僕も色んな人に影響を与えてきたことを感じて、感慨深くなった。
10年前から今日までの間、僕の人生における極めて大事な選択は大体3回ぐらいあった。
最終的に僕が選択したのは、「自分がどうしたいか」ってことを考えた結果。理論的な分析とか、感傷的な自分探しとか、筋を通すこととか、そんなこんなはまったく抜きにして、「今どうしたいか」だけ考えて選択してきた。その選択の結果に後悔はないし、間違ってもないと確信している。
今日から10年後まで、重要な岐路に立ったとき、僕は同じ方法で選択するかも知れない。でも、たぶんその時は一人ではない。自分がどうしたいか、ではなく、自分「たち」がどうしたいか、「家族として」どうしたいか、っていう方法になってるかも知れない。
まあたぶん、10年後も僕はこう言ってるよ。「人生は上々だ」って。
2011年10月15日土曜日
中国から帰ってきた
相当久しぶりになるけれど、中国出張行ってくる!と投稿しておいてそれから音沙汰がなければ、もしかすると「あれ?水上直也はひょっとすると公安当局にジョンリョされたか?」と思われる方がいるかも知れないので、投稿しておこう。
さて、と言うわけで3週間の中国出張から無事に帰ってきますた。
帰国直後、近所の道路でオカマ掘られたのはツイてなかったけれどorz
こういう風に少し時間が空くと、やはり新鮮な驚きと言うのが少し思い出しにくくなるもので、記憶力の低下が危ぶまれる年齢だと言うことは重々承知しているため、こんなこともあろうかと僕はケータイにメモを残しておいたのだ(キリッ
僕がその時に得た感慨や知識などが書かれたメモだ。ほぼ無修正で転載しようじゃあないか。
- 中国は右側通行、左ハンドル。日本車はほとんど見ない。ワーゲン、フォード、ビュイック、現代、の順で多い。
- 空は常に曇っていて、綺麗な青空というのが拝めない。黄砂の影響?
- ローカルのレストランを探してブラブラしていると警察に職務質問された。何言ってるのか全然わからないので「ウォーシーリーベンレン」って言ったら笑って解放してくれた。こういう時のために片言でも覚えておくべきだな…「私は日本人です」って言葉…
- 日本食は基本的に高い。中国料理を普通に食べるより2~3倍は金がかかる。っても、500円もあればしっかり食えるけど。
- 中国料理でもゲテモノがあるらしいので注意が必要。牛蛙とか平気でメニューに書いてる。
- ローカルのレストランに入ったのに、メニューを指差してもほとんど没有って言われたので不要って言って出て行った。一体何が有なんだよ!
- 通訳の人に月餅っていうお菓子(?)をもらった。ちょっと味付けがチャイナっぽかったけど、僕は普通に食べれた。後輩は全然口に合わなかったみたいで、一口食べて口を濯いでた。旧暦8月15日は中国では中秋節と言う祝日で、その時に月餅を食べるのが習慣らしい。日本でいうところの、十五夜に団子を食べるようなもんみたいだ。
| 月餅 |
- 晩飯に誘われたので参席してみたら、中国の社長、副社長、部長二人との懇親会だった。僕らみたいな下っ端が何故呼ばれたし。気を使いすぎてイキツラ。
- 仕事上の問題。僕や後輩みたいなぺーぺーには、というより職制上、まったく手出しの出来ない問題。僕らはシステムを提供する側の人間であり、使う人の業務に精通しているわけではないので、ユーザーが「こういう考え方なんですよ」っていわれたら僕らは首肯するしかない。そういうことは部門同士で話し合って、結論が出てから僕らシステムに連絡してくれと。
- ナツメという果物?を食べた。ブドウのような形をしているが、歯ごたえはリンゴのようだった。ハオチー。
- 北京ダックはマジでうまい。ジェンハオチー。
- マッサージ後、カッピングという中国伝統医術を超お勧めされたので、面白そうだったから受けてみた。まず背中に球体の瓶を10個ほど置き、一つ一つ、中にあるアルコールを燃焼させて、簡易的な真空状態を作る。真空状態になると皮膚が圧力の関係から「強く引っ張られる」わけだが、その状態で15分ほど放置。僕は寝てた。施術が終わってホテルに戻ると、背中中が鬱血。なんでも、皮膚を引っ張ることで外側に溜まる悪い血か何かが皮膚の外側に吸い上げられ、本来の良い血液がちゃんと流れるようになるとか云々。3000年前から世界のあちこちで実践されてる原始的なエステらしく、簡単な割に効果が非常にあるからここまで長く続けられてるんだとか。
| マッサージのオプションメニュー |
- うちの会社の人は、マッサージに行くと必ず耳かきをしてもらうらしい。日本橋でやれ。
- 中国で一番流行ってる日本アニメはちびまる子ちゃん。あんなちびまる子ちゃんのグッズとか初めて見たかもしれん。
- ホテルの部屋の電源は、よくあるカードを挿すと部屋の電気が入るタイプのやつ。つまり、逆にカードを取ると部屋の電源が落ちるわけだ。冷蔵庫もろともね…朝まで冷えてた飲み物が、帰ってきたらぬるくなってたときのガッカリ感は異常。
- たぶん中国は、車線毎に信号がわかれてる。
3週間いても結構暇なもんで、正直時間を持て余す。
そして中国はインターネットの制限があるんで、日本みたいに引きこもりに適していると言うわけでもない。
しょうがないのでタクシー捕まえて街中ウロウロしてたけど…。タクシーが安いのがいいな。いや、日本が高すぎるのか。
中国のタクシーは初乗り10元(120円ぐらい)。街中走るぐらいならどこに行っても10元を超えることはない。
タイで言うところのトゥクトゥクみたいなのが中国にもあって、それに試しに乗ってみたんだけど、20元って言われた。明らかなボッタクリだけど、抗議する言葉を覚えてなかったし、日本円にしてもほんの100円ぐらいなのでまあいいかと思って支払った。
気温はたぶん日本と同じぐらいだとは思うけど、やたら肌寒かった。こんなに気温が低くなるとは思わなかったので、近くの若者向けの服屋で安い長袖のパーカーを購入した。中国でも、男向けの服って少ないんだな…。
ま、何事も経験ですな。ヤバイと思う一線さえ超えなければ大丈夫。
次はインドネシアかなー。
2011年9月3日土曜日
business trip
一年マルチビザゲトズサー。
手数料込みで15000円ぐらいだった。10年パスポートと同じぐらいすんのな。高ェ!
気になるのは、ビザがあるとないとで入国(魔乳秘剣帖風に言うと乳国)やら出国のときに面倒な手続きが増えるのかどうか。
今回は僕と、一年下の後輩とのデュオ出張だから、先輩たるものしっかりせねばならん。
とりあえず、こないだからドイツに行っちゃった某友人にビザについて尋ねてみようと思って電子メールを送ってみたら、ゲルマン国は3ヶ月までビザが不要だから知らないとのこと。OMG!
僕は「僕も先進国に出張行けたらなあ」とグチったことがあるが、よく考えたら中国は日本を追い抜いた先進国だった。まあ、貧富の差は異常にあるけどね。
何を以て先進国というかはエコノミストに任せるとして、感覚的には物価だと感じる。
つまり、日本人が金持ちとして扱われるかどうか。
いくら一人当たりのGDPが日本人より高い、とか言われても、「でも月給4万円デスヨー」なんて言われると、GDPってなんだよって思う。
だからお勉強。GDPとか、中学だか高校だかで試験のために覚えたことがあるぐらいで、中身とか全然知らなかったんだよな。
…
ふむ、GDPってやつは要するに、国内でどんだけ価値あるものが生産されたかってことを表すものだそうだ。
例えばとある工場で2万円で販売される羽毛布団が作られた、と。するとGDPに2万円が計上されると言う仕組み。
でもその2万円の羽毛布団を作る工場が海外に出ちゃったりすると、これはもうGDPには計上されない。それはGNPに計上されるが、国内では作ってないのでGDPじゃない、と言うわけらしい。
よくニュースでGDPの伸び率が云々と言ってるけど、要するにどんだけのもの作ってるのよ、ってことだな。(ちなみにサービスも含む)
中国のほうが日本よりGDPが高いっつっても、それは生産品が多いと言う話であって、国民所得が多いと言うわけではないとも読み取れる。少なくとも直結はしないな。いや、風が吹いたら桶屋が儲かるよりは相関関係はわかりやすいと思うけど。
だけどその相関度の高さは、結局国の施策によるんだろうなあと思う。
そういうわけで、来週月曜日から20日間ほど出張に行ってきますよ。
ちゃんと、僕がタイで学習した、国外出張で覚えるべき11の言葉も一応勉強しますた。
とりあえず覚えるだけ覚えて、あとは現地で聞き取りの練習と発音の練習だ!
1.数字
2.はい/いいえ
3.朝昼晩の挨拶
4.ちょっとすみません
5.さようなら
6.いくらですか?
7.ごめんなさい
8.そうです/違います
9.○○語はわかりません
10.わかりました
11.ありがとう
12.辛い/辛くない
13.美味しい/美味しくない
1.リン イー アー サン スー ウー リゥ チー ジゥ シー シーイー シーアー シーサン シースー シーウー シーリゥ
2.シダ/ブシ
3.ザオシャンハオ/ニーハオ/ワンシャンハオ
4.チンウェン
5.ザイジェン
6.ドゥオシャオチェン?
7.ドゥイブチー
8.シダ/シーブシー
9.ジョングォユィ ブージーダォ
10.ジーダォ
11.シェイシェイ
12.ラー / ブーラー
13.ハオチー / ブーハオチー
あとあれだな、通貨。現地で両替する時、「4万円を元に両替してね」って言う時とかの「元」の英語読みがすぐ忘れる。ユアン、ね。ユアン。中国語はユアンとクァイがあるけど、ユアンで覚えよう。
僕は中国語の文法とかまったく学んだことがないけど、まあガイドブック見てたらなんとかわかるようになるでしょう、と楽観的。
あと、ガイドブック選びはマジで大切。中国ガイドブックとタイガイドブックを持ってて、2つの種類は違う本なんだが、タイのほうが圧倒的にわかりやすいし実用的。
今持ってる中国語のやつは、ちょっと初心者向きじゃない。色んなシチュに対応してるんだけど、逆に簡単な基本単語が少し乏しい…。
買い直すか…。
2011年9月2日金曜日
2011年8月23日火曜日
マッドサイエンティスト ソゥクゥーーール
最近朝起きた時に腰が曲げられないほど痛い…これは……
15日以上中国に滞在するときには就労ビザが必要らしいので、早起きして証明写真を撮ってきた。これとパスポートを大使館だか領事館だかに出すと。まあ僕が出すわけじゃないけど。
タイは30日以上の滞在でビザがいるらしいから、前回はギリギリセーフ。
インドネシアは毎回観光ビザなるものが必須らしい。
ちなみに外人が日本に来るときは毎回ビザがいるらしい。
って感じで、国によってビザに対する姿勢が違うようだ。めんどいね。
国によってビザにもいくつか種類があるらしいが、先輩から「どうせ必要になるだろうから一年マルチビザを取っとけ」といわれた。これがあると、また15日以上中国にいることになってもビザ再申請が不要になるらしいからお得らしい!…うーん、素直に喜べない僕ガイル。確かに、今度はもうちょい内陸のほうまで行かないといけないけどさ。中国広すぎるよ中国。チャイナボカン。
2011年8月1日月曜日
ショートショート
エヌ氏の一日
エヌ氏の一日は、「いいね!」ボタンをクリックすることから始まる。
「いいね!」ボタンは、エヌ氏が参加している仮想世界上の友達の日記やひとりごとつぶやき機能についているお手軽評価ボタンのことだ。
エヌ氏の友達は、熱心に仮想世界上の日記に日々のできごとを綴っていた。
朝ごはんに食べたもの、今いる場所、気がついたこと、天気のこと、猫や花の写真とありとあらゆるものが仮想世界上の日記としてほぼリアルタイムに書き込まれていた。
エヌ氏は仮想世界上の友達との友好的なコミュニケーションを円滑に果たすために、早起きしてエヌ氏が就寝してから起きるまでの間に書かれた日記にたいして、「いいね!」ボタンを次々と押していった。
本来は、どういうふうに「いいね!」なのかを感想コメントとして残すべきなのだが、何せエヌ氏が読まなければならない日記の量は膨大で一日のうちのかなりの時間をそれに費やしていた。そんな状態だったので、コメントを残さずとも、友達の日記を読んだ証拠を残せる「いいね!」ボタンはエヌ氏にとって、歓迎されるべき機能であった。
出勤前の30分の時間で、「いいね!」ボタンを押し切ったエヌ氏は、朝食も摂らぬまま駅へ向かうバス停へ向かった。
エヌ氏は、家を出たことを仮想世界上の日記に書き込んだ。
するとエヌ氏の仮想世界上の友達たちは、これまでのエヌ氏の「いいね!」行為への対価を果たすべく、「家を出ました」日記に対して「いいね!」を連発し始めた。
はたからみると、一体全体、何に対して「いいね!」なのかさっぱりわからないが、「いいね!」ボタンを介したコミュニケーションはエヌ氏の生活の一部となっていた。
バスに乗り込むとき、エヌ氏はバスのナンバープレートに書かれた番号とバスの形式を仮想世界上の日記に書いた。このナンバーのチェックはエヌ氏のライフワークだ。エヌ氏のこの日記に次第に「いいね!」が増えていく。増えていく「いいね!」の数を見て、エヌ氏は満足した。
バスを降りたエヌ氏は駅の立ち食いそば屋へ入り、いつものコロッケそばの食券を購入した。カウンターで食券と引き換えにコロッケそばを受け取ったエヌ氏は、隅っこのテーブルにコロッケそばを運び、携帯端末でコロッケそばの写真を撮りはじめた。エヌ氏は、そばを食べながら、器用に左手で携帯端末をあやつり、コロッケそばの写真を仮想世界上の日記として書き上げた。
当然、今年の初めからコロッケそばを何杯食べたかのカウントも忘れない。梅雨の明けたこの時期でコロッケそばカウントは65だった。
食事をこの日記に書き込むこともエヌ氏の大切な日課だ。エヌ氏は日記に書き込んだあとに徐々に増え続ける「いいね!」の数を見ながら、コロッケそばの余韻に浸っていた。
エヌ氏が朝起きてから、2時間が過ぎようとしていた。エヌ氏が見るべき新しい日記があることを画面が告げていた。交友関係が広いエヌ氏が見るべき日記の数は瞬く間に増えていく。
電車を待つホームの上でも、日記を確認し、「いいね!」ボタンを押す作業は続いた。エヌ氏はいつものように先頭から2両目の後ろよりのドアに並ぶと入ってくる電車の番号をチェックし、軽やかに日記を作成した。
日記を作成している間にもエヌ氏がチェックしなければならない日記の数はうなぎのぼりに増え続ける。電車に乗り遅れて遅刻しそうな人の日記に「いいね!」を付け、風邪でおなかを壊して寝込んだ友人の日記にも「いいね!」をつけた。ゆれる満員電車の車内で、つり革につかまらずに絶妙なバランスを取りながら、携帯端末を操作し、増え続ける日記に次々と「いいね!」ボタンを押して、日記を読んだことを示す証しを残した。
会社に着いたエヌ氏は、席につくとおもむろにパソコンの電源を入れ、社内SNSの画面をチェックし始めた。この画面にも「いいね!」ボタンが実装されており、次々と軽やかに「いいね!」ボタンを押し続けた。
会社の業績が落ちていることを示す記事、先輩が地方に転勤する記事、一身上の都合で退職することになった記事と内容のよしあしにかかわらず兎にも角にも「いいね!」ボタンを押し続けた。
プライベートな仮想日記とは別に取引先や同じ業界の人たちとのネットワークもある。社内向けの「いいね!」が終わると、仕事上のつながりのある人たちの日記に「いいね!」をつけ始めた。こちらはプライベートな日記以上に「いいね!」をつけるのに気を使う。付けもらしがあっては失礼だし、「いいね!」をつける人とコメントを書く人との間で差をつけてはいけないからだ。一応、社内の内規でコメントを書くことは作業負担も大きく、誤解を招く恐れがあるので、「いいね!」操作に限るとなっている。
ここまで仕事を終えたエヌ氏は、休憩のために喫煙室へ向かった。喫煙のための休憩はなぜか咎められないことになっている。
タバコに火をつけるのと同時に反対の手で、携帯端末から「喫煙室なう」と仮想日記に書き込んだ。
書き込んだあとから「いいね!」の嵐がやってくる。仕事中に増え続けた日記に「いいね!」をつけ終えるとエヌ氏は、喫煙室を出た。
エヌ氏はオフィスに戻ると、担当している商品のプロモーション用アカウントにログインしてみた。一般の人から感想や苦情が書き込まれることが多く、それに対してうまく受け答えをしなくてはならない。機転のきいたコメントができればいいのだが、うまいコメントが思い浮かばないときは、「いいね!」を多用した。そのときに最善の言葉が見つからなくても、会社として関心があることを示すことができる「いいね!」ボタンはエヌ氏にとっても会社にとっても都合のよいものであった。担当者が複数いても、それぞれの変な個性がでることもなく穏便にアカウントの運営ができた。
「いいね!」ボタンの操作に夢中になって仕事をしていると、とうに昼食の時間を過ぎていた。
カフェテリアでB定食を選び、デザートのショーケースから日替わりプリンを手に取り外の見える席に腰掛けた。昔は同僚と食事をともにすることが多かったが、今では食事の時間も貴重な「いいね!」タイムとなっている。プリンを食べた数をカウントするのもエヌ氏の重要なライフワークとなっている。プリンのカウントは89だ。日記のタイトルにカウント数を入れて、写真を撮って日記を作成した。
先ほど、休憩したときに「いいね!」チェックをしたにもかかわらず、すでに二桁以上の新しい日記がエヌ氏の携帯端末の画面にはあった。
この日記の未読を消化することはエヌ氏にとって大変に重要な関心事である。しかも読み逃げするわけではなく、「いいね!」をつけるのだ。
「いいね!」をつけることは信頼とコミュニケーションの証しであり、エヌ氏にとっては生きがいだ。
食事のあともエヌ氏は的確な操作によって、「いいね!」ボタンを次々と押し続けた。それは仕事の一部でもあり、趣味の一端でもあった。
画面を更新するたびにあらわれる新たな「いいね!」ボタンがある限り、エヌ氏の仕事は存在し続けるし、エヌ氏の存在意義も大きなものになる。
日もとっぷりと暮れたころエヌ氏は会社での仕事を切り上げ、帰路の電車の中にいた。朝と同じ車両に陣取り、携帯端末の「いいね!」ボタンを押し続けた。「いいね!」ボタンをたくみに使いこなすエヌ氏は、仮想日記上での評判がすこぶるよかった。仮想日記上でエヌ氏と知り合うことができれば、自分の日記にエヌ氏からの「いいね!」の評価が必ず入るからだ。
エヌ氏の「いいね!」の評価は呼び水となりほかの人も釣られるようにして、「いいね!」ボタンを押してしまう。エヌ氏の周りには「いいね!」の好循環ができているようにみえた。
帰宅したエヌ氏は、就寝までの時間を使って、仮想日記の新着のチェックを始めた。帰路の電車やバスの中でもチェックをしていたのだが、小さい画面では、日記の消化に限界がある。エヌ氏ご自慢の32インチの薄型画面を使っての「いいね!」ボタンを押す操作はとてもはかどるのだ。
時計の針が次の日に変わるころにエヌ氏の一日は終わる。しかし、エヌ氏が寝ている間にも世界は動き続け、無数の「いいね!」ボタンは増え続ける。
2011年7月31日日曜日
ヘドウィグ
と言っても保険商品の数が多いから、とか言うものではない。保険商品の複雑さは、裏返せば自分の好きなように組み合わせたり選ぶことが出来ると言うことだから、自分の目的に合うよう絞っていけばいい。
僕が難しいと思っているのは、保険に対する考え方を固定すること。
将来に関することは誰でも確率的にしか考えることが出来ない。
万一に備えるのが保険だから、その万一の出来事がどれくらいの確率で起こりうることなのか、それを考えて、判断するのが難しい。
正直なところ、保険選びはギャンブルみたいなもんだと思う。
最悪の事態を想定しまくって高額な保険商品を購入したにも関わらず、何も問題なく順風満帆な人生を送ることが出来れば、保険は無意味なものになってしまう。まあ、もちろん、無意味になるかどうかは結果でしかないわけで、僕が40歳になっても「ああ無意味だったなあ」と思うことは出来ないわけだ。40歳になったときに一度も入院・怪我・病気・事故、の経験がなければ、それまで払い続けたものに関しては無意味だったと思うだろうけど、それは振り返ってみて初めてわかること。
桃鉄でも、「損害保険カード」が必要だったかどうかは、自分の持ってる物件がハリケーンカトリーナにやられるまではわからない。「損害保険カード」を持ってたら、カトリーナによって出た被害は保険金でほとんど賄うことが出来るけど、潤沢なキャッシュを持ってれば別に損害保険カードを持つ必要がない。
また、持ってる物件がそもそも少ない場合、カトリーナにやられる確率が少なくなるから、ますます無用の長物になる。現代の例で言うと、自宅から一歩も出ない引きこもりに対しては、傷害保険をかける必要性がない。
そういう意味で考えると、いつ起きるかもわからない1~2日の入院のために毎月1万円近くも払い続けるよりは、そのお金をうまく運用したほうがトータル的に良い、と言う考え方だって出来る。もちろんそうした場合、1ヶ月の入院が必要になった場合に対応できないわけだ。でも1ヶ月の入院なんて、これからありえるだろうか?脳卒中になる可能性は0じゃない?そうだね。だったら、可能性はどれくらい?
結局のところ、現実的なリスクをどこまで取るのか、と言う話になる。
例えば、これは誇張でもないんでもないけど、原発の事故によって僕らがガンになる確率は今までに比べて高くなっていると思う(今の状況的に「オレガンとかならんしwww」とか思う人は危機感が足りない上に社会的なアンテナの感度が相当悪い)。放射性物質は眼に見えないし、被爆してもわからない。ただちに影響がない、んじゃなく、ただちに影響がわからない。しかも、ガンになっても、放射能との因果関係を証明するのは非常に難しい。
つまり、だからまあ、ガン保険に入っておくことは、今の時代、人生のリスクヘッジとしては良いんじゃないかと思う。
僕は今までに大病を患ったこともなければ入院も1日たりともしたことがない健康優良男性だ。
だから医療保険とかに対して実感がわかないわけだ。今はね。
でも病気になんていつなるかわからない。それだけは確か。肉体的なものじゃなくても精神的なものにしてもそうだ。昨日健康だった人が今日病気になることだって十分ある。
今後、車の性能がどんどん上がっていって、危険予知なんかの機能が充実してくれば、ますます普通の事故の確率は低くなるだろう。
さらに、僕なんてサンデードライバーどころか筋金入りのマンスリードライバーなので、日常的な事故の確率はさらに低い。
そういう現実を鑑みれば、任意保険に高額を支払うのは僕にとってはやりすぎな感さえある。
どこまで考えればいいのか。保険商品選びが難しいのではなく、どこまで悪い事態を想定して生きるか、が難しい。悪い事態はいくらでも想定出来るからだ。
・・・僕は40年後もこの日本社会の構造が維持出来てるとはとても思えないから、それを前提として組まれている長期視点の保険に入るのは実は少し抵抗がある。
話はずれるが、年金ももう破綻してる。僕と同世代のみんなは、たぶん自分の老後は年金を貰えないんじゃないかと戦々恐々としてるだろう。それは正しい。
今でさえ年金の支給年齢が65歳に引き上げられてるから、60歳定年制度を遵守している会社の会社員は定年退職後、再雇用という形で働き続けてる。お金のある人はそのまま辞めてるけどね。
で、さらに年金支給開始年齢が70歳にまで引き上げられようとする動きもあるし、加えて年金の金額も少なくなってる。そりゃあ、仕組み的にそうだよな、年金は世代間扶養なので、引退世代の数が多くなりゃ、現役世代から多く搾り取るか、もらうほうを少なくするしか道はない。だから僕らは備えなくちゃいけない。新しい時代の制度に。
少子化がとても進んでいるのはご存知のことだと思うので、それが社会制度に影響を与えないわけがない。だから僕は「あなたが60歳で契約完了するとこれだけ貰えます!」みたいな文句はあんまり惹かれない。
一応グローバル企業に勤務してるので、社会情勢とかは肌で感じる。紙面を騒がせてる「日本企業の海外進出が加速!」とか言うのも、普通よりは実感がある。
だから、何故そういうことになっているのかということを考えると、社会がどういう流れにあるかということがなんとなくわかってくる。
ちなみに今僕が望んでるのは、雇用面の欧米化。欧米のやり方が正しいと盲目的に信じてるわけじゃないけど、少なくとも新卒至上主義・年功序列制度よりはよっぽど健全だ。それに今の時代、あのやり方は合理的じゃないよ。まあ、雇用面の制度変更が一番難しいんだけどね。根っこの部分だから。でも今はそういう流れになってきてる。この流れは変えられない。
2011年7月11日月曜日
2011年6月19日日曜日
南国にて
一昨日、タイから帰国しまんた。3週間の出張のはずが、4週間になってしまったでござる。
滞在が長期間になってしまったため、関空の税関通る時に、税関員にパスポートを見られて「…駐在されてる方ですか?」とか聞かれたww
1週間目:タイだヒャッハー!!
2週間目:タイでの生活もだいぶ慣れてきたぜ!!
3週間目:あと1週間で終わりか早かったぜ待ってろ日本!!
4週間目:も、もうちょいで日本に帰れ・・・る・・・
2週間目ぐらいから仕事が大変忙しくなってきて激務の様相を呈してきて、3週間目は寝れる時間取れるかな?ってぐらいの忙しさ。これを乗り越えれば何とか…!と思って頑張ってたら、上司から「…1週間延長しないと厳しいな、こりゃ」との言葉。…マジか。
で、結局、
本社への出張前最終出勤日:5月20日
本社への出張後初出勤日:6月20日
と言う、カレンダー上は1ヶ月出張の長丁場になりました。
仕事があまりに忙しすぎて、正直タイ観光とかする暇がまったくなかったのが残念。
でも現地の人が、
現地人「水上さん、今度はいつ、タイにこられますか?」
僕「今度は9月下旬の予定だよ!」
現地人「じゃあそのとき、一緒にアユタヤに行きましょう!」
僕「僕がアユタヤ遺跡に興味があることを通訳さんに聞いたんだね!おkおk!今度連れてってください!」
現地人「僕が車を出すので、水上さんと、通訳さん2人の4人で行きましょう!」
僕「それは最高の観光になりそうだ!ちなみに、アユタヤまではどのくらい時間がかかるんだい?」
現地人「そうだなあ、ここからだと6時間ぐらいかなあ。バンコクよりもっと北のほうにあるので」
僕「・・・そりゃ遠いな!大丈夫なのか?」
現地人「ハハハ、マイペンライマイペンライ」
って感じで、今度来たときはアユタヤにつれてってくれるみたいなので楽しみ。地元以外に行ったときは歴史に触れたいと思うのが僕と言う男なのです。でもバンコクも行ってみたいなあ。アンコールワットも観てみたいけど、あれはカンボジアだから国を跨がないといけないから難しそうだ。
やはり言葉の不安はあったけど、僕が滞在していた街は日本人が多く生息していて、そのため日本語が少し通じる現地人も多い。そのことが心強くあったが、片言であることには変わりはないので、まあちょっとした楽しみだ。
タイ語の語彙は仕事相手と話しながら徐々に覚えていけばOKとしても、最低限事前に覚えておかないといけないことがある。僕が考えた、日本で事前に勉強しておくべき外国語の必須項目は以下のようなものだ。
1.数字
2.はい/いいえ
3.朝昼晩の挨拶
4.ちょっとすみません
5.さようなら
6.いくらですか?
7.ごめんなさい
8.そうです/違います
9.○○語はわかりません
10.わかりました
11.ありがとう
どこの国に行くにしても、この11項目は確実に抑えておいたほうがいい。
海外で一人で行動するときに、お店にいって物も買えないようでは速やかな餓死だ。
特に数字は大事。通貨のインフレ具合にもよるが、タイだと10000以上の数を扱うことは日常(特に出張中では)ではほとんどないので、9999ぐらいまで言えればパーペキだ。
尚、上記はタイ語ではそれぞれ
1.スーン(0)、ヌン(1)、ソーン(2)、サーム(3)、スィー(4)、ハァー(5)、ホック(6)、ジェット(7)、ペェート(8)、ガーウ(9)、スィップ(10)、スィップエット(11)、スィップソーン(12)、スィップサーム(13)・・・
2.カップ/マイカップ
3.サワディーカー(挨拶はひとつしかない)
4.コートーナカー
5.サワディーカー
6.タウライ?
7.マイペンライ
8.チャイ/マイチャイ
9.マイカウチャイパーサータイ
10.カウチャイ
11.コープトゥンカー
となる。あとは料理とか食べたら
12.辛い : ペット / 辛くない : マイペット
13.美味しい : アロイ / 美味しくない : マイアロイ
ぐらい言えると面白い。
ローカルの店はタイ語以外ほとんど通用しないが、会社の人間でデスクワークに従事しているタイ人なら英語は通じるので、基本的にコミュニケーションは英語になる。複雑で込み入った話は通訳さんを仲介する。
高校時代の僕の友人ならば、僕の英語力の壊滅具合はよくご存知のことだと思うが、単語を繋げていくだけで案外意味は通じるものなので、どうか安心してほしい。否、安心するのはまだ早い。単語を繋ぐことは出来ても、聞き取る能力が絶望的なので、Pardon?の嵐なのはココだけの秘密にしておいてほしい。
英語が母国語の欧米人とは違い、第二外国語としての英語を保有する僕らアジア人は、英語の発音がオリジナルと比べて独特だ。日本人の話す英語はカタカナで聞こえるのは言わずもがなだが、タイ人の話す英語は同様にタイ語の発音にかなり近い。そのため、ただでさえ英語を聞く耳を持たない僕が、タイ語訛りの英語を話された時にゃ、Pardon?を1ダースぐらい提供しなきゃいけない。なにしろ、「Read Only」ですら3回目でやっと聞き取れたぐらいだ。タイ人の発音をあえてカタカナにすると、どういうわけか「ルィーフォリー」みたいな感じになる。聞こえねえよ!
「V」の発音が出来ないのかどうかわからないが、コンビニの「セブンイレブン」も、タイ人に言わせると「セウェンイレウェン」になるし、「サーバー」も「サーウァー」になる。もう…ムズムズッ!
また、5月下旬からはタイは雨季のため、1日に2度ほどスコールがあった。スコールと言うと激しいイメージがあるが、日本の通り雨とさほど変わらない。日本のゲリラ豪雨のほうが圧倒的にすごいよ。まあ、1~2度、ヤバイぐらいのスコールがあったけど。
驚いたのは、向こうでは夜になると雷がひっきりなしに鳴っていること。別に雨を伴うわけではなく、夜になると遠くの空が光りっぱなしになる。あれは自然の神秘。
そして仕事場は田舎なので、夜になると星が綺麗なんだろうなあとドキをムネムネさせて楽しみにしてたが、4週間いても星はまったく見えなかった。どういうことかよくわからないが、観察する限り、夜になると雲が非常に多くなるようだ。残念だった。
気温は日中平均33度ぐらい。朝晩は23~4度ぐらいで過ごしやすい。
タイはサバナ気候なので1年中温暖で、12月でもせいぜい20度を切るかどうかってところらしい。つまり長袖はいらないってことだ。でも、20度を切るとタイ人はむちゃくちゃ寒く感じるらしい。日本に来たら凍死だな。
文化的には、めちゃ仏教国。同じ仏教でも、日本に伝わる大乗仏教とは違って小乗仏教だけど。
そこらじゅうに仏像とか祭壇とかがあった。朝になると供え物をするみたいだが、ほとんどは鳥に食べられていた。
国王ラーマ9世を崇拝していて、そこらじゅうに肖像画がある。その数はたぶん仏像よりも多い。まさにアイドル国王。大帝国で言うところのアドルフたんぐらいの人気。
朝から晩まで、街のあちこちで屋台が出ていて、「本当に売れてんの?」って思うことが多々あった。毎朝毎朝鶏の丸焼きが数体売られてるんだが、あんなん毎日買う人いるんかよ本当に…。果物はまだわかるけど。
仕事中、現地スタッフが「アンニーアロイ」って言いながら僕にくれた果物が非常に美味しかった。
名前を聞くと「ンゴッ」って言う名前の果物らしい。初見では確実にモイキー☆ってなる気持ち悪さを呈した外見だが、一度食べてみると本当に美味しい。ライチみたいな感じ。
ちなみに写真はこんな感じ。
最初は触るのすら躊躇しましたよ、ええ。
でも食べてみると本当に美味しかった。小さなアリがたかっていたけど、なるべく気にしないようにした。
最初の日曜日には、現地の人に寺院に連れていってもらい、そこでタイ式のお詣りをした。
自分の好きな魚を100バーツで購入し、それを湖に返してあげることで徳を積むと言うもの。一日一善をするって感じ。購入する魚は色んな種類があり、ハゼみたいなものから小さなナマズみたいなものまでいた。それらを湖に返してあげる時に願い事をするのだが、それが叶うかどうかは魚の種類に依存するらしい。つまり、魚の種類には意味がある。
具体的には、「お金がほしーーーい」と願いながら、湖に返す魚が「健康を約束する魚」だったりしてもイマイチ。それは「金運がアップする魚」を返さないといけない。まあ、あくまで参考程度のものなんだろうけどね。出来れば符号は合わせておいたほうがいいよ、と言うおはなし。
で、魚を放って徳を積んだあと、大きな大仏のある社まで行ってそこでもお詣り。必ず裸足になり、さらに足の裏を地面につけて歩いてはいけないと言う制約があった。だから膝で歩いた。日本でも格式高いところでは同じようにするのかなあ。
その後パタヤに行って少しだけ観光。あんまり時間もなかったし。パタヤビーチは有名なんだけど、ぶっちゃけ広くはなかった。サンタモニカの海岸のほうがよっぽどリゾートしてる。
でもパタヤは外国人の数が非常に多くて、だからほとんどの店はタイ語以上に英語が多かった。当然、英語も通じる店が多い。
パタヤと言えばニューハーフ。僕が歩いている中でも絶対にすれ違っているはずなんだが、一見してニューハーフだと判る人はいなかった。現地の人曰く、カバンの持ち方でニューハーフを見分けれるらしいが、正直眉唾ものだ。
とにかく、こっちのニューハーフは普通の女と見分けがつかないらしい。身分証を見せてもらってやっとわかるレベル、と言っていた。すげえな。
そしてタイ古式マッサージ。あれは素晴らしい。ハマる。
2時間みっちりやってもらって1000円とかマジお得。
上司と2回も行ってしまった。ふくらはぎが攣りそうになったのはご愛嬌だが、身体のあちこちがほぐれた感じがした。翌日、筋肉痛に似た症状が出たので効き目があったんだと実感した。
中国古式マッサージ、と言うのもメニューの中にあったので、それは今度中国に行った時に探してやってみよう。
そんなこんなで4週間のタイ出張も無事終了。仕事は何とか完了。残件はいくつもあるけれど、日本でなんとかやっつける。
来週からは中国に向けての仕事をせねば…ああ、時間がない。
2011年5月22日日曜日
BAGLE AND BREAKFAST
かれこれ3年ぐらいやってるにも関わらずまだ終わりが見えないとあるプロジェクトの一環で、僕と上司二人で行く。つまり二人で現地で仕事を終わらせねばならない。
抱えている仕事は、2人で3週間でギリギリ間に合うかな、と言うレベル。諸事情により、日本からの支援はあまり望めない。
管理職が大好きなガントチャートを見ても、まったく余裕がないスケジュール。
その上、プロジェクト以外の仕事、本来僕らの仕事でない仕事もいくつか用意されていると言うステキ出張。
「そんなん僕らの仕事じゃねえよ!」と息巻いたところで、海外の仕事が多くなってきている昨今、いちいち自分の仕事だけの理由で海外に飛んでたらいくら金と時間があっても足りないので、そこは仕事の効率化と言う意味らしい。よくある話ね。
こないだ、他のプロジェクトにトラブルが発生して、偉い人が「おい、水上、今度タイに行くんだろ?余計な仕事が増えてすまんけどちょっとあの仕事調べてきてくれんか?」と依頼され、「は、はあ…時間があれば」と曖昧な返答をしたあとに、僕の直属の上司にどうしましょうと相談したら、「水上は正直他の仕事をやる余裕がないので無理です」と断ってくれた。ありがたい。そのかわり、他の人が後日タイに行くことになったけど。詳しく聞いてみると、フルで調査するとだいたい1週間もかかるんだと。そんなん無理に決まってんだろwwwwどんだけ仕事あると思ってんだwww
仕事はもちろん山のようにあるが、物理的なリソース(人・時間・金)が限定されている以上、出来ることにはもちろん限りがある。だから、最近僕は突然頼まれた仕事がちゃんと終わらなくてもあんまり責任を感じなくなってきた。物理的に、無理なものは無理なのだ。そこにいちいち責任を感じてたら正社員は勤まりません。大事なのは、自分の力では終わらせれないと思った時点で早めに相談すること。他人を巻き込むこと。自分だけの仕事ではなくすこと。
・・・さて、新しいボディーソープを購入したので持っていって使おう。ウヒョヒョ。あと日焼け止めを忘れないようにしないとな。日曜日にバカンスに行かないとも限らないしぬ。
ポップカンマイティーランカップ
ラーコーン
2011年5月11日水曜日
ไม่ทราบไทย
単純に文字の区別がつかない…特に子音。母音はまだ形が色々あるからわかりやすいけど…。
でも、子音の横に母音が来ると言うようなパターンじゃなくて、子音の上とか下とかにも母音がついてくるらしいので、余計文字の区別がつかんわ!grrrr
まあでも、なんか日本語が難しいと言われる理由がだんだんわかってきたような希ガス。
文字の種類が多いことも一因だが、日本語の言葉の意味が通じるかどうかって、発音じゃなくてリズムなんじゃないかと思えてきた。日本語でも発音の違いによって意味が変わる言葉はたくさんあるけど、日本語は発音が違っても結構意味は通じる。それに、単語単位で見ると極めて言葉に抑揚がないから、ぶっちゃけどこにアクセントを置いてもわかるっちゃわかる。うーん、まあそんな雑感はおいといて、勉強するか。細かいことは言語学者に解釈を任せよう。僕がやるべきは、現地人に一方的に要件を伝えれるようになるってことだ。
追記:
上記について風呂の中でうっとりと考えてたが、たぶん日本語が難しいのは、表意文字だからなんだろうなああああ。だからアクセントとかめちゃくちゃでも、日本人には結構通じる。文字がイメージ出来るから。
タイ文字は表音文字だから、文法から抑えたほうが応用出来そうだな…。こんなんいくら現地入りしてもぶっつけで覚えれる気がしねーーーーーー
2011年5月6日金曜日
2011年5月4日水曜日
最近首がよく凝るけど、記事の内容は首こりとは無関係
でも、中学校の時の同窓会に比べて、「おー!久しぶりー!」ってのがなかったのは何故だろうか…10年ぶりに会うのに、あんまりそういう感慨は殆どなかった。なんというか、夏休みが終わった後に会った時ぐらいの懐かしさ。やっぱり、さよなライオンした18歳はもう大人だったから、だろうか。外見上の変化が少なかったから、だろうか。惜しむべき別れが少なかったから、だろうか。過ぎたことはわからない。過去に対して僕らが出来ることは、ただただ都合の良い解釈のみだ。
ちなみに、高校時代の僕は残念なことに3次元にいなかったので、その辺の印象はどうなのかと思ってたけれど、どうやら「水上は漫画家」と言う風説が流布していたみたいだった。今や風評被害を訴えてもいいぐらいだ。弁護士になったクラスメイトに是非弁護してもらおう。まあ、自分の自分に対する認識と、他人の自分に対する認識というのにズレがあるのは必然だから何を言っても自己弁護でしかないのだけれど、僕は2次元人でありながら、割とクラスメイトとうまくやっていたのではないかと思う。当時はそんな周りの評価とか、考えずに自分のやりたいことだけしていたけれど、今になってみると多少そう思う。たぶん、人間が丸くなるというのは、周りの評価を気にして生きるようになることだと思う。ピグマリオン効果じゃないけど、「あいつ丸くなったよなー」というとき、「あいつ自分以外のことも考えるようになったよなー」と言うことと同義だと思う。
実は同窓会の前に、いつものメンバでボウリングをしていたのだが、その時に、驚くべき事態が発生した。
この画像の状況説明を少し。
Kが1投目を投げた。ガーターベルトだった。
スコアモニタを見ると、「G」以外の文字が記されている。3に丸が描いてある。数字に丸が描かれてあるのは、スプリットの証拠。
つまり、3のスプリットとして認識された。
1.ガータなのにピンが倒れたことになっているというバグ
2.3のスプリットが表記上存在したと言う驚き。
特に驚いたのは2だ。3のスプリットの存在。
9本のうち真ん中の3本が倒れて1:6の状況になるのが、3のスプリットなわけだが、真ん中の3本が倒れることなど物理的にありえない!!11
ピンの幅とピン同士の間隔の合計よりも、ボールの直径のほうが上回っているからだ!!
なんという摩訶不思議アドベンチャー・・・
2011年4月24日日曜日
It's my life
最近は『ぴゅあぴゅあはーと』ばっかり聞いてる水上ですこんにちわ。あれは名曲だよ!たーんたっららったーん
初めての中国は面白かった。仕事は本社にいるときより大変だったけど…ヤッパッパーヤッパッパーイーシャンテン
出張をボディランゲージで乗り切ることを決心していたけど、ジェスチャーではすぐに限界が来た、っていうか現地のスタッフと挨拶ぐらいできないと仕事にならないっつーか、眼鏡っ子通訳がいない状況でコミュニケーション取らないといけないこともあるので、『旅行先で役立つ中国語ガイドブック』片手になんとか四苦八苦してたらいつの間にか挨拶ぐらいは言えるようになってた。不知道連発だけど。四声に関しては難しすぎて頭痛がするね。まあ、日本語でも、発音が違うと意味が違うなんてざらにあるし、もっというとそれはどの国の言葉でも同じなんだけれどね。その辺の発音については、聞いたり話したりするのが一番の近道だな。
僕がイメージしていた中国は、もっと雑然とした、再構成すべきカオスがたくさんあるイメージだったけど、案外そこまででもなかった。
確かに、街中では自転車が縦横無尽に走っていたし、横断歩道に信号がついてることが珍しいぐらいの車社会で、大通りの交差点とかは混沌と迷路が一緒に来たような様相を呈していたけど、僕がイメージしていたほどではなかった。
むしろ全体的には良いイメージを抱いたぐらいだ。
面白いのは、日本人が中国語を聞くと、いつも何か言い争いをしているように聞こえること。
もちろんそんなことはないのだが、どういうわけか怒っているようにしか聞こえない。
通訳さんは同じことを話しているのに、日本語と中国語では語気がとんでもなく違う。まあそういうもんなんだろう。日本語が非常に間延びして聞こえる。「はにゃぁぁ」とか、日本語ならではだぜ。ハァハァ。
あと、驚いたのは、女性就業者の多さ。日本とは比較にならないぐらい女性の社会進出が進んでる。これは余裕で負けてんじゃねーの、とおもた。つまりはまあ、要するにチャイナ服が多いってことだ。ったく、けしからんな。
滞在したホテルは、外国人がよく泊まるホテルなので、スタッフも英語は通じたからまだ安心したが、クリーニングのシステムを聞きだすのに10分もかかった。もちろん僕の英語力がterribleすぎるためだが。
あと、せっかく買って持って行った変圧器の出番がほとんどなかった。DSi持ってったけどする暇もねーよ!チクショーメー!ノートパソコンのバッテリーは元々幅広い電圧に対応してるから、変換プラグだけで良いんだよ!チクショーメー!
まあ、この変圧器は一応全世界対応と謳われているので、今後の活躍に期待しよう。
出張中、現地スタッフに宴会に呼ばれたので行ってきたわけだが、向こうじゃ『乾杯!』と言うと、グラスを飲み干さなくては失礼にあたるらしい 。飲めない人は『スィイ』(漢字はわからない)と言って、「飲めるだけにしときます」ということを言わないといけない。
出された酒は、中国の焼酎とも言える白酒というものだが、これを一気に飲んだ瞬間、喉が焼けて溶けて首と胴が分離して僕も遂にゾンビの仲間入りかと思った。アルコール度数は38度。ウィスキーぐらい?当然、薄めて飲むのは邪道とされる。古来から伝わる白酒は53度もあるらしいが、最近は法律改正で薄いのが出回るようになってきたらしい。白酒の喉ごしは日本酒と似たところがあるなあと思ったけど、中国人からすると日本酒はまずくて飲めないらしい。ハラキリだな。
とりあえず、北京ダックは美味しい。真好吃!

2011年4月17日日曜日
チャイナライフ
仕事で海外は初めてだから、上司がついてきてくれるけど、次からは僕一人って言われてるので、なんかこう、信頼されてるというか無責任と言うか…まあ、旅は好きだからいいんだけどね。アメリカでも一人で徘徊してたし、なんとかなるだろう。
ちなみに僕の中国語レベルは、「ニーハオ」「ツァイツェン」「ウォーアイニー」「ニャンニーチュワン」ぐらいなもんで、4番目とからんまの世界でしか通用しそうにない。あとイーアルサンスーウーリューチーぐらい。つまり全く喋れないってことだ。ククク、ボディーランゲージで乗り越えるぜ。…何故僕をASEAN諸国要員にしたし。
画像は長期出張を見据えて購入したスーツケース。16800円なのにワインレッドの筐体がシビれるよね。シビシラスだよね。
1週間でこの大きさは(高さ90cmぐらい)大袈裟な気は自分でもするのだけれど、まあ大は小を兼ねると言うことで。色々お土産も入るだろうし。つか、荷物の量は日数に比例するのではなく、3日か4日ぐらいで頭打ちになることがなんとなくわかってきた。例えば今回の荷物の量で、たぶん3週間でも行ける。服なんて適宜洗濯(クリーニング)すればいいのだから、着回せる2~3着ぐらいあれば十分。
諸外国に行く場合、先輩方は日本の食料(サトウのゴハンとかカップラーメンとか)をいくつか詰めていくみたいだけど、僕は初めてなのでそんなことはせず現地の洗礼をあえて受けて立つ!!!!!!!!!111
と言うわけで、この1週間ケータイの繋がらないところにいるので、緊急の用事がある友人にはちょっと申し訳ないけど、gmailに送ってもらうしか連絡を取る術がありませんのでご理解頂きたい。厳密には、僕のケータイは一応世界中で使えるものなのだけれど、何もせず使うとパケ死が目に見えてるので明示的に通信出来なくしてやります。やってやるです!
あーパイチュウ祭りが大変そうだなあ…

