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2007年2月26日月曜日

『羊の夜をビールで洗う』

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土曜日は、茶汰君たちとウワサになっていたジョジョ映画を見に行った。
第一部を映画化、と言うことで、あの濃厚な5巻分の物語をどう映像化するのかとても楽しみだったが、心底ガッカリした。駄作といわれるために生まれてきたような映画だった。
先ず、ジョジョ信者はセリフを全部覚えているために、いわゆる「名台詞」といわれるものが出てこないと憤慨する。この作品の上映中、終始憤慨しっぱなしだった。それぐらい、抑えておかなくてはならない名セリフが出てこなかったのだ。「波紋?呼吸法だと?」まで言っておいて、「フーフー吹くなら、このDIOのために、ファンファーレでも吹いているのが似合っているぞッ!」を言わないのは、詐欺です。ジョジョ詐欺です。
次に、展開にやはり無理がある。たった5巻分とは言え、ストーリー上外せない部分がとてつもなく多く、そのエッセンスをどこまで濃縮還元してくれるものかと期待していたが、結局は無理があったようだ。タルカスとブラフォードは外せない敵なのにあっさり外し、一瞬チラッと出てきたけど一瞬でやられてしまう雑魚キャラレベルにまで堕ちていた。ガッカリ。
作画と音楽と声優は比較的安定していたのだが、内容がもう散々だった。と言うか、スピードワゴンが出てこないことにかなり驚いた。その代わりに、チョイ役のキャラの声優を、スピードワゴンと言うお笑いユニットが務めていた。どんな小ネタだyp。
DIO様の声が緑川光と言うのはアジャストしていたように思うし、その他の声優も合っていた。
ツェペリのおっさんが死んじゃうところが原作とえらい違ってたので、当然、一部ではカルト的人気を誇るガイアーさんとか、裏切り者のストレイツォとかは出てこなかった。トンペティさんは冒頭でちょっと出てきたけどあれはマニアじゃないとわからんような希ガス。
展開があまりに速すぎて、エリナとジョナサンがどれだけ仲が深いのかとか、DIO様はどれほど厄介かってのかがまったく描かれていなくて困る。特に、最後にDIOと対峙したのに、パンチ一発で決めてしまうとか酷いだろwww原作だったらジョナサンがPLACKの剣で一度真っ二つにするんだけど生きてる!みたいなサプライズがあったのに。気化冷凍法とかも、なんの説明もなくいきなり当たり前のように使ってきたからちょっと唖然。
とにかくあれだ、ブレイブストーリーにしてもそうだったが、基本的に長編は映画化に向いてない。長編には長編にするだけの理由があるのだ。例えば、『ちっちゃな雪使いシュガー』の実に22話はどうでもよくて、だからこそ最後の2話が泣けるというように、オチに重みを感じさせるという意味で長編の形を取ってる作品も少なくないと思うので、やっぱりなんでもかんでも映画化にするとか言うのはやめといたほうがいいと思うんですよ。そういう意味では今度の蟲師の映画化とかも危険極まりない。だって予告編見たけど、原作の内容を少しずつかいつまんだような内容になってるから、一つ一つの話に重みが感じられずに始終貫かれるという危険性が高い。
もちろん、原作つきの映画なりと言うのは、原作を読むことが前提にしている部分もあるといえばあると思うけど、原作をただ映像化しただけのような劣化コピーに留まるような作品になり、しかも原作の設定をある程度知っていることが前提とかになると、それはもうハッキリ言うと作らないほうがマシ、と言えると思うんだけど、その辺どうなんだぜ?

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日曜日、この日は中学の同窓会だった。18時から近くの居酒屋で11人で飲んでいた。前回やったときは35人ぐらいはいたような気がしたが、1/3に減ってしまっていた。なんとなく幹事は人望がないように思う。と言うか同窓会を開くことが選挙のための免罪符になっているようで少し思惑が気に入らなかったが、まあひとまずなんだかんだで楽しかったので良い。なんかやけに僕がイジられてた気がするんですが…と言うかみんな困ったら僕に振りすぎwwwチラチラこっち見てヘルプ求めてくるなwww
同窓会が終わったあと、生ビールジョッキ1杯とカクテル3杯でトマト顔になった僕とヲタななじみのP嬢で僕の家で二次会だ!と言うことで僕の家で『撲殺天使ドクロちゃん』をまったり観た。『デ・ジ・キャラット』に通じるテンションの高さでなかなか飽きないアニメだと思った。同窓会時はメイド喫茶の話題が出ても涼しくスルーしていたぐらい隠れヲタを決め込んでいた僕だが、うちに帰ってきてドクロちゃんを観始めた瞬間、「ウホッ、この声って沢城みゆきさんじゃね!?」(←結局違った)とか言う絶対ダメ音感を披露するぐらいヲタ全開な僕でした。P嬢がウサ耳を持ってきていたので、それをかぶって部屋を暗くして撮影してもらった。なんか妙な写真が出来上がった。ハードボイルドウサ耳男。いわゆるメソウサ。画像をブログに載せろと言われたが、やっぱキモ恥ずかしいので載せない。P嬢のつけたところを撮ろうと思ったが、うまく撮らせてくれなかった。
その後コワスコワス言いながらこたつ潜ってひぐらし祭をやった。P嬢は速読でかつ理解力があるので助かる。ウサ耳かぶってたけど。
P嬢を家まで送ってから僕も家に帰って、印刷しないといけないドキュメントがあったことを思い出したので印刷していると、P嬢からウサ耳かぶった写メールが届いた。どう控え目に見てもツンデレだぜ。