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2013年3月16日土曜日

ツルギの理、ここに有り

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この投稿はKindle&BlueToothキーボードを用いて、炬燵に入ったまま記述している。

日常の生活の中で考えると、今やデスクトップPCと言うのは、ゲーム・プログラミング・ドローイング・写真編集等、処理能力を求められるようなことしか用途がない。と言っても過言ではない。
(それすらも、クラウド等の素晴らしい技術のおかげでタブレットやスマホでもできるようになったが)

今まで、PCを使わないと出来なかった日常のことと言えば、専らインターネットだった。
PCでないとネットワークに接続できず、PCがないとチャットもメールもできない。
そんな時代はもう終わりだ。こうしてブログを書くことも、集中力が切れた時にネットをするのも、簡単なゲームをするのも、Kindle&スマホがあればほとんどのことは事足りるようになった。
例えば、僕が昔ハマって夜を徹したこともある「Nanaca Crash!」も、Dolphin Browserがあれば、問題なくプレイできる。(結果、僕はまた夜を徹することになる)

AndroidアプリやiPhoneアプリは、旧来の高価なソフトウェアでしか出来なかったことのほとんどを代用してくれる(もちろん完全ではないが、せいぜい1000円も出せば十分に効果が得られる。)

ノートブックはEvernoteでクラウド上に保存するし、ニュースフィードのまとめ読みは「Feedly」と「Pocket」の連携が最強だし、Amazonで購入した電子コンテンツは、Kindleはもちろんのこと、スマホでも閲覧することができる。つまりAmazonでHisasiさんのエロ本を購入すると・・・おっと、この話はまた後日。

・・・そう考えていくと、なんだか8月に購入したPCが無駄に思えてくるけど、僕にはスタクラをしなければならない義務がある。3月12日に発売した、StarCraft2-Heart of The Swarm-がある。楽しむべきゲームがある!


さて、近況でも。

いつも出張前にはブログの簡易更新でもするんだが、今回は割と急に決まった出張だったので更新しなかった。またもや福島に長い出張に行ってまいりました。23泊24日の出張。1月28日から2月20日まで。長かった。
IMAG1773
福島の人が僕に気を使ってくれたおかげで、週末はよくスキーに行けて楽しかった。
3連休を挟んだため、山形県は蔵王温泉まで足を延ばして、樹氷をみながらのスキーを楽しんだ。
とはいえ、福島県と山形県なんて至近距離だから、ほんの3時間ほどで着くのだけれど。

蔵王温泉スキー場はあまりに広すぎて、とてもじゃないが1日で回ることなんてできないし、それくらい広いもんだから人口密度が低すぎて、どんだけ危険な滑走をしてもぶつかる心配なんて皆無だった。
山頂に近いゲレンデはさすがに凍えるような寒さで、気温は確実に氷点下15度はあったと思う。(道中が氷点下8度とかだったから)
樹氷というのを実際にみたが、なんとも不思議なもんだった。
樹氷はその名の通り、樹木が凍り付いている様子をさすのだが、枝葉についている雪が完全に凍っていないにも関わらず、風によって枝がしなる時、雪が落ちずにそのまま枝と一緒にしなる。枝を叩けば雪は落ちた。だが、枝しなる程度の風では落ちない。
wikipediaによると

樹氷(じゅひょう)(soft rime)は、冬山などで、過冷却水滴からなる濃霧が樹木な どの地物に衝突し、その衝撃で凍結・付着した氷層。一般的には、氷層を付着させ た樹木そのものを指して樹氷と呼ぶこともある。

気温-5℃以下の環境で生じる。粒状構造の脆い氷。風上側へ向かって羽毛状に成長 する。風が強いほど風上に成長するが、この様を俗に「海老の尻尾(えびのしっ ぽ)」などと呼ぶ。弱風時には地物の全ての方向に付着する。気泡を多く含むため に不透明で、白色を呈する。樹氷が付着している物体を揺らすと、樹氷は簡単に落 ちてしまう 。

とある。なるほど、わからん。
とにかく、百聞は一見に如かず、僕の見た通りのものだってことだ。

なお、会社の人達に連れて行ってもらったわけだが、僕以外は皆スノボだった。
スノボはスキーに比べて、リフトから降りた後の動作に時間がかかるという難点を持っているため、その間僕のストレッチが捗った。それが原因かどうかはわからないが、一度も足を攣らずに済んだ。

蔵王温泉スキー場は、以外と平面移動の多いスキー場で、いくつものゲレンデが犇めきあってできているため、ゲレンデ間の移動はどうしても平面滑走になる。スキーはクロスカントリーに見られるように、平面滑走でもお手の物、非常に楽に移動できるが、スノボはそうはいかない。諸々あり、やはりスキーはフットワークが軽いし良いなと思った。スノボもスタイリッシュなんだけれどもね。

その次の週、福島県は会津のスキー場まで連れて行ってもらった。
ここで僕は、小さな山でのジャンプにハマった。「ああ、意外と飛べるな」と。
小さなジャンプ台でも練習を何度かして気付いたことは、ジャンプそれ自体を成功させるのは、運動神経でも慣れでもなく、単にジャンプする直前に怯まないかどうかという、単純な度胸にあるということ。ある程度スピードがでてる状態でジャンプすると、高く遠く飛ぶことは誰にだってわかる。スピードを殺すのは技術だが、ジャンプするのは度胸だ。要するに、怯んでしまうと体勢が崩れ、その状態で中空に飛ぶと、当たり前だがちゃんと着地出来ない。ジャンプ時にいかに体勢を安定させるか。つまり如何にジャンプに恐怖心を抱かないかが鍵になる。・・・まあ、御託を並べれる程でもないから、今は練習あるのみなのだけれど。


仕事の話をしよう。

僕の周辺の業務事情は、客観的に見ると破綻寸前だと感じる。

1.ますます増える海外拠点・それに伴うシステム構築対応
2.一括採用による、増えない社員数

誰がどう見ても、一人当たりの仕事量は増加の一途を辿っており、海外出張も増えていく中で、現状のまま未来まで仕事を無事に捌き続けることなど出来ないのは明白である。

社員は増えないが、外注業者は増える。しかし、責任は命令される側にはなく、常に命令する側にある。一時的な鉄火場は越えれるかもしれないが、それはあくまで短期的なことであり、長期的に見ると何をか況や、である。
システムの内製化、と言うのはもう20年前ぐらいから取り上げられている問題だ。経営とビジネスのせめぎあい。
例えば僕の所属している会社は製造業を営んでいるため、いわゆるITは『間接部門』として認識されている。
しかしながら、今のご時世、「会社の存続・反映にはITは不可欠」と言う認識を持たない経営者はいない。
しかし、だからと言ってITに投資するわけではない。むしろ、コストカットの対象の真っ先になりがちなのがIT部門だ。
それは当然、誰の目から見ても、収支や利益が非常にわかりにくいからだと言われる。

10年前は、海外にシステム開発を依頼するオフショアなんてのが流行って、「仕事が中国とかインドに持って行かれる!」なんて騒がれた日々も今は昔だけれど、実際にはそうなっていない。理由は簡単。システムやソフトウェアには、メンテナンスがずっと必要だからだ。ましてや開発元は業務を知らない外国人。いくら日本人社員が仕様をきっちり把握していたとしても、それとソフトウェアの運用はまた別問題だ。
おそらく、何も知らない普通の人から見ると、「ソフトウェア開発」と言うのは、例えばPhotoshopみたいなソフトを創り上げて、一度作ってPCにインストールすればそれでしばらくは動き続けるもの、と想像するだろう。
が、ああいうソフトウェアはパッケージソフトと呼ばれていて、それ自体で収益を生み出し、会社が成り立つような代物であって、あんなのと比べるとIT部門が創り上げるものは小学生が夏休み中に創り上げた工作の宿題に等しい。
だから、と言うわけじゃないが、完全なオフショア開発は無理だ。外注業者への発注でシステムを運用するのは、現実的ではない。
IT部門の人間が業務に精通していることがベストなのは言うまでもない。僕もようやく、製造業務と言うのがどういうものかわかるようになってきたため、システム化の提案もできるようになったし、無理な要求は断ることができるようになった。
だからこそわかるが、これを外部のコンサルティングやオフショアにするのは、食い散らかされることを覚悟しなくてはならないと思う。
昔聞いた話だが、とあるエンジニアは、病院のシステム開発を請け負うにあたり、実際に病院に勤め、医者の仕事を数年間観察したと言う。聞いただけではわからないノウハウが現場にはあるため、そういう判断をしたわけだが、これがコンサルティングだと違う話になる。おそらくは、「○○を使って、こういうふうに仕事をすると楽になりますよー」と言う甘い言葉だけが聞こえてきて、その実は技術の押し売りと言うことになる。

話が逸れた。
誰かの頑張りであるとか、教育とか、そういった個人レベルに対しての問題ではなく、これはもっと構造的な問題だ。今ではどこの会社でも似たりよったりだと思うけど、うちも例に漏れず、だ。大きな組織になり、グローバル化する中で、旧来の仕事のやり方の延長で物事を考えているような節がある。あるいは、それから脱却しようと言う動きもあるけれど、法律の問題とかでドラスティックなことは出来ないようだ。