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2007年8月19日日曜日

『光年という途方もない尺度の前では、人の一生など、刹那の幻に過ぎないのかも知れない』

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横暴患者に大学病院苦悩、昨年は暴力430件暴言990件

まあこんな一部のサンプルをして全体を憂うようなことはしたくないが、あえてコメントすると、互助って言葉の意味を知らない人が多いんじゃないかと。
こういうクレームを出す人には「苦情は言ったモン勝ち」って言う論理と「金を払ってるんだから患者以前に客」って言う意識があるんだろうか。
でも、こういう図式って別に病院内だけじゃなくて、そこかしこに見られる。
たとえば身近なコンビニでだって、必要以上に上手に出る客も多い。「お客様は神様」と言う言葉を短絡的に取り違えてるというか。あるいは今よく報道されてる不祥事があるから単に付け上がっているだけなのだろうか?
つまりはまあ、消費者は供給者に勝るって言う意味のわからん論理が正論になってるんだろうな。
ちょっと考えれば、消費者も供給者も同等だってわかるのに。
料亭では客が入らないと当然店は回らない。が、だからと言って客が上というわけじゃない。客からすればその料亭がなければ飯は食えないわけだから。料亭はそこだけじゃない?逆の立場でも同じことがいえる。客はあんただけじゃない。要するにそういう立場的な言い合いなんて、ただの言葉遊びでしかない(ただ、ネットがある現代じゃ「声」ってのは無視できない重要ファクターなんだけど)。
消費者は供給者がいなければ消費できないわけだし、供給者は消費者がいないと供給する意味がない。そういう互助関係。食物連鎖みたいなもんだよ。いくらヒトがヒエラルキーの頂点にいるからって、ヒトが一番ってわけじゃない。ヒトは他の動植物を食べないと生きれないわけだから。(ヒエラルキーがどうとか言うのも人間が言ってることだから手前味噌で信用ないんだけどね)

この記事で言えば、少なくとも彼らは病気や怪我を抱えて、それを金を積んで治してもらおうと思ってきてるわけなのに、逆にクレームに走るって言うのが頭が良くないと言うか…一体誰があんたたちの病気を治すと思ってるんだ?って感じだ。「お願い」するのが普通じゃないのか?治療が終わったあとは「治してくれてありがとう」が当たり前だろ。
そりゃあ、昨今騒がれるように命に関わる医療ミスは許されないが、だからと言ってそれを盾に威嚇し過度を要求するのは、傲慢だ。患者も人間なら医者も人間だ。金を払えば確実に商品が出てくる自動販売機じゃない。

モラルハザードが起きる原因を抽象的に言うのは簡単だ。視点が一定に固定されたときに起きる。