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2012年9月6日木曜日

キーワードドリブンの日本企業

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僕も一応大企業の隅っこで働いてるプログラマーなので、意志決定がどんな馬鹿げたプロセスでされるのかは少しくらいならわかる。

キーワードが上層部から下りてくるのは本当だ。
ただ、そのキーワードがどのように生まれたのかまではわからない。バズワードか、マーケティング結果か、はたまた単に好きなものか。

スマホと連動する洗濯機なんて、どうせ「スマホで行こうぜ」なんて大号令がかかった結果の製品だし、現時点では金の無駄遣いとしか思えない、悪いアイデア。スマート家電は将来当たり前になってくると思うけど、足下を見ずに行動してると失敗する好例。時流を見ないとね。いくらスマホが普及してるっても、利用目的の殆どはアプリやゲームやらで、それを実生活の中に取り込もうと言うのはまだ早い。せめてバッテリーの問題をクリアしてからにしてくれ。

いずれにせよ、僕らサラリーマンはその啓示を指針として動く以外、取り得る選択肢はありえない。
VB.NETで開発しろと言われてるのにpythonで開発しようもんなら、それは行動で示すタイプの異動願いだ。

サラリーマンである僕らには、キーワードが正しいのか間違っているのか、審議する余地さえ与えられない。社長や役員から出た方針は絶対。少なくとも会社に損害が出ない限りは。

問題は、誰の目から見ても「そりゃねーよ」ってものが時々あること。そしてそれが通ること。無理を通せば道理が引っ込む。道理に適ってないことは、衆目に晒した瞬間に失敗する。

大事なことは従業員巻き込んで民主的に決められたり、組織的にPDCAを回せれば、企業の代謝が良くなっていいと思うんだけど、現実はなかなかそうはならない。
僕が担当してる開発プロジェクトだって、お偉方が現実を見ずに立てたスケジュールありきじゃなきゃ、もっと合理的に進めれたんだけどな。
偉いさんがどういう根拠であのスケジュールを立てたのかは知らないけど、一度立てられた計画に対しては、従業員としてはなるべく遵守せざるを得ないんだ。
物理的に出来ないことは出来ないんだから、スケジュールを守れないことに対してそこまで臆病になってないけどね。細かい算出をして物理的に無理がある場合、責任はスケジュール立案者にある。

…ゴネ得や駆け引きの常套手段として、こういうのがある。
まず、「それ1ヶ月でお願いね!」
「えっ、そんなん無理ですよ!」
「しょうがないにゃあ、2ヶ月待ってあげるよ。それなら出来るでしょ?こっちも大局見ながら判断してるんだから頑張ってよね」
「はあ…じゃあ頑張ります。だけど、2ヶ月半かかるかも知れないので、状況悪くなったらまた連絡します」
「うんうん、わかった、じゃあ頑張ってねー(あれだと3ヶ月ぐらいが相場だけど…やっぱり鞭は打つに限るな)」

…自分が踊らされてはいないかどうか見極めるのは難しい!