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2007年11月13日火曜日

政治的戦略

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新グループが決まった。総勢17人。
元々の僕等のグループは、クセのある人間ばかりが集まった、ちょっと扱いにくい精鋭部隊6人(だと個人的に思っている)で、他のグループと合併したあとどうなるかなあなんて他人事のように楽しみにしていた。

とはいえ、ロクでもないグループと統合されてはたまらないよな。そんなことを話していると、別グループの気の良い友人が、とある人物に根回しをしてくれた。ひゃっほう!
その人物はリーダー気質で(以降Aと呼ぶ)、今回結構気合を入れているらしく、合併するのなら僕等の班とが良いとの意見を元から持っていたようで、ネゴシエーションは非常にスムーズに進んだようだった。

その他の様々なコネクションを通じて、別グループのリーダーがどこのグループと一緒にやっていきたいか、と言ったようなことを、人を通じて簡単に調査した上で、ひとまずAのグループはまずうちのグループを高確率で吸収することが出来るように取り計らえることが出来た、と言う結論を得た。
もし担当教員の独断で抽選になれば話は別だが、それ以外の方法─ドラフト制や自由制、あるいは話し合い─になれば、とりあえずは目論見通りに事は運べる。なにしろすべての現リーダーの中ではAの発言力がもっとも高いからだ。それに、もし反対意見が出たとしても、Aの他にも味方はいるのでフォローは容易。地盤は固まっている。

それをして「君らはまたコソコソとネゴシエーションをしているのか」と揶揄してくる人物(クラスでも嫌われものの部類に入る)もいたが、僕から言わせれば政治的な根回しは戦略的な優位性を確保するための基本中の基本だし、今まで培ってきたものでもある。まあ僕が直接根回しに働いたわけではないどころか何の呼びかけもしていないのだから偉そうなことは言えないんだけど。とにかく、ネゴシエーションを出来ることもまた組織的な意味での重要な能力の一つなので、批難されても別にどうってことはないのだが。と言うより、ネゴシエーションほど、人一人の能力を大幅に越えたものはないと思う。たとえば他のリーダーに如何に口の達者な人物がいたとしても、事前に根回しをされていればそんな口先なんて言う戦術的な能力では、どうしようもないのだ。
そう、念の入った事前交渉は、教員ですらほとんど手が出せない。初めから「そうなるように仕組まれている」からだ。
だから、そう言った意味で、人脈をフルに活用した場合、どんなにパーフェクトな人物が敵対していたとしても、成す術もなくなる。

そんなこんなで得た結果は、クラスでもそこそこのレベルの人間が集った17人の集団wwww
これはむしろあからさまなほど人材が偏ってるwwwwww
どう見てもチートですwwwwwwwサーセンwwwwwwww
最終的に僕をトップに担ぎ上げるみたいな恐怖の案も耳に聞こえたが、そんな面倒なことは絶対にしないと拒否の姿勢を示した。まあ責任感の強そうなAならばおそらく最後まで大丈夫だろう。
でも、クラスで嫌われながらもリーダーをやってる人に比べたら、担ぎ上げてリーダーをさせられることの多い僕なんかは恵まれてると本気で思う。同じリーダーをやったところで、後ろ盾の力強さが全然違うのだ。ヤン・ウェンリー的な強さと言うか。うん、信用とか信頼とかって大事なことだと思いますよ。「人一人では出来ないことも、皆でやれば簡単に出来る」なんてのは、ただの美談や綺麗事じゃなくて真理だなあと最近思うようになってきた。

なんだか最近僕の周囲にはそれなりにデキる人が集まってきていて、その陣容も日を追う毎に規模がデカくなっていってるような気がしなくもないのですよ。ついついこれも僕の人徳だ!なんて思い上がってしまいそうになるほどに。ダメダメ。僕は別にそんな大した人間でもないことを自覚しているし、大それたことを成し遂げようなんてことも思っちゃいない。平凡が良いんですよね何事も。