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2007年12月30日日曜日

『そのパレードは、どこへ向かっていくのだろうか』

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29日は高校時代の友人たちとの忘年会&同窓会だった。
忘年会=同窓会ではなく、忘年会と同窓会が別々にあった。僕はこの日、その二つに出席した。

掠と日本橋で15時半に待ち合わせをして、全員集合の時間である17時までメイド喫茶でも行って時間を潰そうということになり、僕はまだ足を踏み入れたことがない『もえしゃんどん』に行こうとした。
ここは某ビルの2Fにあるメイド喫茶で、まあ評判はそんなに悪くはない。
しかし、階段を上がってまさにドアを開けようとしたところで、中からなにやらリサイタルが開催されてるような音が聞こえてきた。よくわからないがメイドさんのライブが行われている様子。こいつはまいった!僕らが店内にいる状態でリサイタルが始まるのならまだいいが、リサイタルの途中で入るのは何故か知らんが気が引ける。しかも雑談できねえ。
というわけで『もえしゃんどん』は辞退。別の店を探すことにした。
とは言え、挙動不審になっていては約束の時刻が来てしまう。こういうときこそ即断即決。僕は脳内でグーグルマップを展開してメイド喫茶を検索した。最も近いところにあるのは・・・『e-maid cafe』だ!ここもまだ入ったことのない店だった。
店の外に何人かいたので「ひょっとしたら行列が出来ているのかな?」と思ったが、単に清算し終えたあとの人たちだった。
店内に入り、2名ですと伝えると、1分ぐらいで「こちらへどうぞ」と案内してくれた。
僕は左側に空いてるテーブルがあったから、ああここなんだな、と思って席につこうとした。
しかし、掠が「おい水上、こっちだぞ」と言うので、(一体どこに行くんだ、そっちは厨房じゃないのか)と思って見てみると


個室だった



なんぞこれwwwwwwwwwwwwwwwww
メイド喫茶に来て個室とかwwwwwwwwwwwwwwww何しに来てんの僕らwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwどう見てもカラオケボックスですwwwwwwwwwwwwwww

呆気に取られた僕らを横目にメイドさんはテキパキとおしぼりと水を出して、僕らの注文を聞いて出ていった。
しばらくすると、頼まれたコーヒーが来た。砂糖は入れてくれなかった。チッ

僕らは1杯400円もするコーヒーを個室で飲むためにやってきたんだと自分たちに言い聞かせながら雑談をしていると、楓から電話が来た。

楓「貴様ら今どこにいるんだ?」
僕「e-maidカフェの個室で軟禁中だ」

というと電話越しに笑い声が聞こえた。確かにその状況はシュールだと僕も思う。
そんなこんなで楓と空目が合流。現在4人拘留中。

16時50分になったので清算を済ませて店を出て、集合場所に向かい、初号機とおさるが仲間に加わって全員集合。
18時から地鶏鍋の店を予約していたので、まあ早めに店の場所だけ把握しておくかと言うことで移動。
道を少し間違えたりもしたけど、30分前に到着。まだまだ早すぎる。
なんとなく歩いたものの時間が中途半端すぎたので立ち話。飯食べたあとどうするかを話し合う。

10分前になったので店に移動。座布団が所狭しとならべられた座敷に案内され、全員着席。
各々好きなドリンクを注文し、乾杯。
店員さんが注文を聞きに来たので

僕ら「とりあえず地鶏鍋を3人前」

6人いるのにたった3人前wwwwwwwwwwwww
もちろんすぐに平らげた。追加注文の伺いが頻繁に来たが、適当に小さいものばかり注文する。店員さんからすると「????」という感じだろう。
しかし、僕らの目的は18時からの地鶏鍋ではなくて、約22時から開始予定の河豚鍋パーティにある。おさるが元河豚屋店員なので、大量の河豚を融通してくれたのだ!
聞けばその総量なんと4kg!そんな大量の河豚を、各自2000円の出費で用意してくれたおさるにはマジ感謝。

なので、後の河豚鍋があるので、とても忘年会とは思えないほどの質素な席になった。ていうかぶっちゃけ地鶏鍋はなくても良かったwww
なにしろ、最初の地鶏鍋3人前を平らげて、「ふうー、美味しかった」と一息ついたのは乾杯してから30分しか経っていなかったのだ。そら端から見たらなんぞこれと思われる。

頑張って19時半までネバッたが、さすがにもう注文を頼む気にもなれなかったのでいそいそと撤退。

ここで僕は5人とは別行動を取ることになる。前述した、同窓会があったのだ。
こう書くと「なにダブルブッキングしてるんだよクソが」と思われるかも知れないが、どうか落ち着いて聞いて欲しい。ハッキリ言って僕に過失はない。
今回のこの忘年会が29日に行われると言うことはもう半年も前から決まっていたことだったので、それを承知の上で29日に同窓会の日時を設定した幹事のKさんの責任なのだ。だから、29日にしたほうがみんなが来れるならそうしたほうがいいよ僕はまた次の機会でいいから、とやんわりと断っていたんだが、Eから「頼むからちょっとは顔を出してくれ」と頼まれたので仕方なく・・・という具合だ。そのことをみんなに言うと快諾してくれたので僕は席を外すことが出来た。これも感謝したい。

高校3年生のときの忘年会だったのだが、僕が参入したときにはなんかよくわからないノリになっていた。みんな結構へべれけになっていて、テンションが高かった。まあ懐かしい顔を見れることが出来たので良しとしよう。

同窓会組はこのまま2次会に流れ込むらしかったが、僕はそうはいかなかった。ごめんな良いお年を、と言って別れて、楓に連絡。もう一度待ち合わせ場所を確認し、僕は近鉄電車に乗り込んだ。
近鉄電車は路線が色々あってややこしかった。が、迷いなくいけた。旅慣れしてるせいだろうか。
40分ほどかけて某大学の最寄り駅に到着。
おさるに道を聞いて、指定場所で待っているとおさるが車でやってきた。車に乗り込んで、5分ほどで着いた。
おさるの通う某大学の研究室を貸しきって鍋。ほんと用意がよくて感心。

別の研究室で、女の子が一人まだ研究していた。なんの研究なのかはよくわからなかったが、難しい数学の数式を並べていたものを見て、その分野の先輩と思しき初号機が色々と詰問していた。なんでも、プリントされた数式をプログラムで走らせたいらしく、僕に「出来るか?」と聞いてきた。言語はC。あんまり力を入れてやったわけじゃないので怪しいけど・・・って言ったものの、すぐに僕の出番はないと気付いた。仮にプログラムが出来ても、問題となる数式の意味がわからなけりゃどうしようもないwwww
プログラムのソースコードを見せてもらった。20行ほどの簡単なプログラム。
だけど、何をしたいプログラムなのかが僕にはサッパリわからなかったので役に立たなかった。
でも、なんかあんなプログラムを見るのってすごく新鮮だった。なんと言うか、僕が普段学校で書いてるようなものとは全然違う。完璧に「手段」としてのプログラム。複雑な計算が必要な数式を解くための純粋なプログラム。僕が学校で書いてるのは、ほとんど、表現方法としてのプログラム。
ああいうのを見ると、同じプログラムって言っても使われ方が色々あるんだと再確認出来る。僕以外の5人は全員理系だが、みんなああいうプログラムを書いてるのか。

そんなこんなで鍋パーティ開始。
河豚うMEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!
なにこの超贅沢。てっちりとか店で食べると5000円とかするんですよ!?!?!?ぎゃああ!!
黙々と食べる僕ら。まったく、このときは河豚に夢中でつい写真を撮るのを忘れてしまっていた。
秘伝のポン酢も濃厚で大変美味。マロニーも最高。野菜もヘルシー。酒もあったしなにこの酒池肉林。
夜の学校の一研究室でこんなことをやってる僕らテラ尾崎。

4kgの河豚を平らげた僕らは満足し、鍋の片付けをしたあとお菓子を広げていつもどおりのとりとめのない話を延々してた。
空目の研究内容の話は面白かった。まったく理解出来なかったけどな。固層と液層にある二つの物質を反応されるには触媒と呼ばれるものが必要で、ある一定の温度を保って2週間反応させ続けなきゃいけないとか言うのが大変だというのはわかった。あとレアメタルが高騰していると言う話もわかった。頭の良い話をされると意識が朦朧としてくる。
さすがに4時とか5時になるとみんな耐え切れず机に突っ伏して寝てしまっていたが、僕と空目はひたすらサンホラについて語っていた。殺戮の舞台女優、ミシェル・マールブランシェ・・・

午前6時。突然、窓を激しく叩く音がした。
なんぞ、と思ってブラインドの隙間から見てみると、なんと雹が降っていた。どんだけ寒いんだと。
最後に、記念写真だけ撮って、僕らは某大学を後にした。雹みたいな雨を避けたいがために、すぐに車に乗り込んでそのまま別方面へと解散したので、次に集まる約束とか挨拶は出来なかった。それが少し心残りではあるけど、まあ僕らには掲示板がある。インターネットでは、距離は関係ないのだ。


「攻殻機動隊っぽく撮ろうぜ!」