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2009年9月5日土曜日

多数のゾンビに対する有効な武器・攻略法まとめ

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僕が所属しているとあるゾンビコミュニティに、最近「武器は何を選ぶ?」という、血沸き肉踊るトピックが立てられた。
僕を始め、コミュニティメンバは数多のC級ゾンビ映画で鍛え上げられてきた歴戦の猛者であり、ゾンビに対する対抗策に関することになると評論家となる。
そんな勇猛果敢なメンバによる投稿は全て一理あるものであり、実に有効な武器に思われた。客観的に見て、彼らが選ぶ武器にはいくつかの傾向に分類される。

1:耐久性重視
2:軽量性重視
3:近距離or遠距離特化
4:持久性重視

順に見ていこう。
先ず、1の耐久性重視。これは単純に武器が壊れやすいかそうでないかと言ったものだ。例えば刃物類だと、最初は強烈な攻撃力を誇るが、徐々に切れ味は鈍くなり、指数関数的にパワーが必要となる。これは耐久性があるとは言えない。
次に2の軽量性重視。字面の通り、軽いかどうかだ。ゾンビ映画におけるマヌケなお約束として、大艦巨砲主義の人間がその圧倒的な火力に溺れ、いざ逃げるとなると機動力が鈍くなるために、すぐに四面楚歌に立たされると言うものがある。一般的に言って、持ち運ぶのに苦労するほどの質量ある武器は攻撃力・持久力共に高いが、その分機動力は損なわれる。逆に質量が少ない武器は機動性が増す分、攻撃力や持久力に関しては損なわれる。つまるところ、トレードオフの関係にある。では何故軽いのを重視するのかというと、ゾンビは数が多いためだ。さまざまなゾンビ映画を見てきた諸氏ならお分かりになるとおり、対ゾンビへの作戦は、殲滅戦ではなくゲリラ戦となる傾向が非常に強い。しかもこっちは逃げながら戦うしか手がないため、機動力の確保は最重要項目に挙げられる必然性がある。
続いて3。これは非常に意見が分かれるところで、さらに4とも関係するため同時に見ていこう。
持久性と言うのは、その武器を扱うにあたり、長期間の戦闘にも耐えられるかどうかと言うもの。耐久性と異なる点は、それが武器そのものの耐久性を指すのか、それとも扱う人間、あるいは武器の構造的に長期的な使用が可能かどうかという点だ。
一番わかりやすいのは銃だ。銃は攻撃力が異常に高く、ポケットに入れて走れるぐらい軽い。銃自体、何度使っても壊れるものではないので、耐久性も高い。そして遠距離攻撃であるために使用者も安全だ。だが、銃は長期戦に向かない。弾薬の補充が必要となるからだ。ゾンビ映画に最も多いお約束、かつ痛烈な銃最強伝説への皮肉としてあるのは、リロードが間に合わないと言う点だ。「弾薬なら腐るほどあるぜ!!」と言ってどれだけジャケットの内側にマガジンを仕込んでいても、リボルバーであれサブマシンガンであれ、リロードの時間と言うのはオセロットでもない限り短縮出来ない。
それに、弾薬が腐るほどあると言っても、それだけの量を常に持ち運べるわけはないので、篭城という形になる。豊富な弾薬を持って篭城と言うのは長期戦に向いていると思うかも知れないが、篭城なんて策は下の下。ゾンビは篭城する僕らに対して必ず兵糧攻めを強行する。篭城が最も有効なのは、外部からの助けが『確実に』保証されているときであり、ゾンビな世界においてそれは保証されていない。
また、弾は「一発撃てば終わり」なのだ。「これが最後の一発…!」と言うお決まりの言葉は意外と深い。弾がリサイクル出来るものならこうしたセリフは出てこない。

トピックでは、遠距離攻撃を重視する人はいたけれど、銃を挙げる人は数多くなかった。上記のようなデメリットを判っているからだ。
では、銃を除くとすればどういう武器が他にあるのか?ここが想像力の分かれ道だ。

銃以外の遠距離攻撃を考える。最初に浮かぶのはクロスボウだ。クロスボウなら、折れない限りは矢のリサイクルが効くため、「最後の一発」が事実上なくなる。
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』でも、一見最強の武器のように思えた。デメリットは、矢の装填だろうか。ぶっちゃけ詳しくないからデメリットがわからないw調べてみても、情報があんまりない。ただ、ベルセルクのガッツみたいなオートボウガンみたいなのは存在せず、基本的に1本単位での発射になるようだ。となると、数相手では完全に不利ということになる。発射が簡単で矢のリサイクルが効くので、数が少ない場合においてはかなり有効な武器になることは間違いない。
他の遠距離武器で挙げられていたのは、火炎瓶・榴弾。いずれも、まとまった数には効果があるが、常に持ち歩く武器としては疑問符を浮かべざるを得ない。
こう考えると、遠距離武器は意外と少ないことがわかる。だが、遠距離タイプの武器に共通する最大のメリットは、自分が安全だと言うことだ。

翻って、近接攻撃を考えよう。DEAD RISINGのように空手チョップでゾンビを倒す芸当を成し遂げたのは、数あるゾンビ映画の中でも片手で数えるほどしかいないし、いずれもすぐにやられている。
近接の最大のメリットは、武器自体に豊富な選択肢があるため、事実上武器がなくなることがないと言うものだが、最大にして致命的なデメリットは反撃を食らう可能性があると言うことで、ゾンビ相手では文字通り致命的となる。
例えばナイフ類は、上述したように耐久性にやや問題があるが、入手の手軽さや攻撃力的には申し分ない。あるいは、バットや角材などの殴打武器も入手の手軽さに関してはピカイチだが、使用者の体力を存分に削るため、使い続けるには訓練された肉体が必要だ。
様々な近接武器の中で、最も使用者に優しいものとなると、槍や飼葉をまとめるフォークのような刺突武器や、刃物の類となる。が、やはり使用者の安全面では微妙なところである。『新・ゾンビ』ではチェーンソー親父が記録的な数のゾンビを倒していたが、あれも動力がなくなれば終わりだし、ミスすれば自分の命さえ危うくなる。
となると、近接において最も留意し、克服すべきは安全性と言うことになる。如何にしてゾンビからの攻撃を防ぎ、かつこちらから攻撃出来るか。
最も簡単なのは、宇宙服のような、全身を覆うものだ。それなら単純に食われることはない。そういうものを身に着けた上での近接攻撃が、目下最も有力な対ゾンビ策となることは僕の中で間違いがない。GANTZの岡が着てたようなスーツが一番いい。

他にあった面白い案として、落とし穴やピアノ線と言うものがあった。いずれもトラップだが、積極的にトラップを活用することで何の武器も使用せずに退治しようと言う試みだ。例えば落とし穴に竹を刺しておいて(ベトナム戦争で米軍が使われたやつ)、ゾンビを誘き寄せておいて一挙に落とす。人間とは違って穴を認識することは出来ないから非常に簡単。ピアノ線は走るゾンビ対抗用。全力疾走で来るので、ピアノ線は効果があると僕は思う。

こういう想像力を刺激するようなアイデアが元で、ゾンビ映画は更なる発展を遂げるだろう。
しかし、最大の問題は、ゾンビ映画は見て後悔するものばかりと言うことだ……