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2009年9月9日水曜日

『そこを見誤ると歴史に屠られる』

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こないだ戯言遣い君とだらだらチャットで、「仕事と趣味」のことについて話していた。
結論を要約すると、何十年も続ける可能性があるのに嫌いなことをやってられるかよ、と言うことだ。

つまりは、趣味と仕事を一緒にしないほうがいい、なんてよく言うけれど、僕らからすれば荒唐無稽、口汚く言うならクソ食らえのレトリックだ。
仕事は週4~50時間もしなければならないものだが、趣味はせいぜい週5~6時間。多くて10時間。
週単位で見ても、圧倒的にどちらに時間を割くのかが違う。一ヶ月・一年と言う単位で見ると、仕事を楽しめなきゃつまらない人生になるのは自明。
給料は我慢代、と言う冗句のに心底同意する人が多ければ多いほど、社会の職業観が歪んでいると思う。そうじゃあないだろ。
給料は労働の対価に支払われるものであって、それ以上でもそれ以下でもない。我慢しているかどうかはその人の仕事への意欲の問題であって、仕事全てを総括する結論じゃない。

大切なのは、自分の好きなことでお金を貰えて生活が出来る事実であり、趣味だから無報酬でもやっていけるなんていうのは趣味に対して求める理想だ。
趣味でだって挫折や困難にぶつかることはある。
趣味が仕事になると、休日の楽しみも半減、と言う意見もある。そんな馬鹿な。休日ぐらい普段と違うことをやればいいだろう。趣味なんて新しいものを探せばいいだけだ。誰も趣味は一つまで!なんて言ってない。色々周りを見回してみると、面白いものなんていくらでもある。それを趣味に出来るかどうかは、やるかやらないかだ。

僕個人の話で言わせてもらえば、僕は例えば寝ても覚めても一つのことしか考えていない技術屋と言うのに非常に憧れる。
フィクションの話になるが、最近読んだもので言えば『スカイクロラ』シリーズの笹倉。あれは腕がピカイチのメカニックで、余暇で飛行機の研究をやってる。一度仕事を始めだすと飯も食べずに没頭し、とても精確な仕事をする。他には『ブラック・ラグーン』のベニーとか、『メタルギア・ソリッド』のオタコンとか、あの辺のキャラ。
僕はそういうのに憧れる。「技術のことなら水上に任せろ」と誰もに言われるような孤高のエンジニア。まだまだまだまだ遠いけど。
だから、そんなこんなで僕には、趣味を仕事にしないほうがいいと言う理屈が理解不能。
それはスポーツ選手を全否定するような理屈だ。
でもたぶん、そう言う人ってのは好きでもない仕事をやって、いつの間にか引き返せなくなったんだろうなあと思う。そう言う人が多いのは、悲しい社会だな。
まあ、とは言え、一日働き終えて自宅に帰ってまでプログラムを組もうとは思わないけれどね。物事はメリハリをつけるのが大事。