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2011年6月19日日曜日

南国にて

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一昨日、タイから帰国しまんた。3週間の出張のはずが、4週間になってしまったでござる。
滞在が長期間になってしまったため、関空の税関通る時に、税関員にパスポートを見られて「…駐在されてる方ですか?」とか聞かれたww

1週間目:タイだヒャッハー!!
2週間目:タイでの生活もだいぶ慣れてきたぜ!!
3週間目:あと1週間で終わりか早かったぜ待ってろ日本!!
4週間目:も、もうちょいで日本に帰れ・・・る・・・

2週間目ぐらいから仕事が大変忙しくなってきて激務の様相を呈してきて、3週間目は寝れる時間取れるかな?ってぐらいの忙しさ。これを乗り越えれば何とか…!と思って頑張ってたら、上司から「…1週間延長しないと厳しいな、こりゃ」との言葉。…マジか。
で、結局、
 本社への出張前最終出勤日:5月20日
 本社への出張後初出勤日:6月20日
と言う、カレンダー上は1ヶ月出張の長丁場になりました。

仕事があまりに忙しすぎて、正直タイ観光とかする暇がまったくなかったのが残念。
でも現地の人が、
 現地人「水上さん、今度はいつ、タイにこられますか?」
 僕「今度は9月下旬の予定だよ!」
 現地人「じゃあそのとき、一緒にアユタヤに行きましょう!」
 僕「僕がアユタヤ遺跡に興味があることを通訳さんに聞いたんだね!おkおk!今度連れてってください!」
 現地人「僕が車を出すので、水上さんと、通訳さん2人の4人で行きましょう!」
 僕「それは最高の観光になりそうだ!ちなみに、アユタヤまではどのくらい時間がかかるんだい?」
 現地人「そうだなあ、ここからだと6時間ぐらいかなあ。バンコクよりもっと北のほうにあるので」
 僕「・・・そりゃ遠いな!大丈夫なのか?」
 現地人「ハハハ、マイペンライマイペンライ」
って感じで、今度来たときはアユタヤにつれてってくれるみたいなので楽しみ。地元以外に行ったときは歴史に触れたいと思うのが僕と言う男なのです。でもバンコクも行ってみたいなあ。アンコールワットも観てみたいけど、あれはカンボジアだから国を跨がないといけないから難しそうだ。

やはり言葉の不安はあったけど、僕が滞在していた街は日本人が多く生息していて、そのため日本語が少し通じる現地人も多い。そのことが心強くあったが、片言であることには変わりはないので、まあちょっとした楽しみだ。

タイ語の語彙は仕事相手と話しながら徐々に覚えていけばOKとしても、最低限事前に覚えておかないといけないことがある。僕が考えた、日本で事前に勉強しておくべき外国語の必須項目は以下のようなものだ。
 1.数字
 2.はい/いいえ
 3.朝昼晩の挨拶
 4.ちょっとすみません
 5.さようなら
 6.いくらですか?
 7.ごめんなさい
 8.そうです/違います
 9.○○語はわかりません
 10.わかりました
 11.ありがとう
どこの国に行くにしても、この11項目は確実に抑えておいたほうがいい。
海外で一人で行動するときに、お店にいって物も買えないようでは速やかな餓死だ。
特に数字は大事。通貨のインフレ具合にもよるが、タイだと10000以上の数を扱うことは日常(特に出張中では)ではほとんどないので、9999ぐらいまで言えればパーペキだ。

尚、上記はタイ語ではそれぞれ
 1.スーン(0)、ヌン(1)、ソーン(2)、サーム(3)、スィー(4)、ハァー(5)、ホック(6)、ジェット(7)、ペェート(8)、ガーウ(9)、スィップ(10)、スィップエット(11)、スィップソーン(12)、スィップサーム(13)・・・
 2.カップ/マイカップ
 3.サワディーカー(挨拶はひとつしかない)
 4.コートーナカー
 5.サワディーカー
 6.タウライ?
 7.マイペンライ
 8.チャイ/マイチャイ
 9.マイカウチャイパーサータイ
 10.カウチャイ
 11.コープトゥンカー
となる。あとは料理とか食べたら
 12.辛い : ペット / 辛くない : マイペット
 13.美味しい : アロイ / 美味しくない : マイアロイ
ぐらい言えると面白い。

ローカルの店はタイ語以外ほとんど通用しないが、会社の人間でデスクワークに従事しているタイ人なら英語は通じるので、基本的にコミュニケーションは英語になる。複雑で込み入った話は通訳さんを仲介する。

高校時代の僕の友人ならば、僕の英語力の壊滅具合はよくご存知のことだと思うが、単語を繋げていくだけで案外意味は通じるものなので、どうか安心してほしい。否、安心するのはまだ早い。単語を繋ぐことは出来ても、聞き取る能力が絶望的なので、Pardon?の嵐なのはココだけの秘密にしておいてほしい。

英語が母国語の欧米人とは違い、第二外国語としての英語を保有する僕らアジア人は、英語の発音がオリジナルと比べて独特だ。日本人の話す英語はカタカナで聞こえるのは言わずもがなだが、タイ人の話す英語は同様にタイ語の発音にかなり近い。そのため、ただでさえ英語を聞く耳を持たない僕が、タイ語訛りの英語を話された時にゃ、Pardon?を1ダースぐらい提供しなきゃいけない。なにしろ、「Read Only」ですら3回目でやっと聞き取れたぐらいだ。タイ人の発音をあえてカタカナにすると、どういうわけか「ルィーフォリー」みたいな感じになる。聞こえねえよ!
「V」の発音が出来ないのかどうかわからないが、コンビニの「セブンイレブン」も、タイ人に言わせると「セウェンイレウェン」になるし、「サーバー」も「サーウァー」になる。もう…ムズムズッ!


また、5月下旬からはタイは雨季のため、1日に2度ほどスコールがあった。スコールと言うと激しいイメージがあるが、日本の通り雨とさほど変わらない。日本のゲリラ豪雨のほうが圧倒的にすごいよ。まあ、1~2度、ヤバイぐらいのスコールがあったけど。
驚いたのは、向こうでは夜になると雷がひっきりなしに鳴っていること。別に雨を伴うわけではなく、夜になると遠くの空が光りっぱなしになる。あれは自然の神秘。
そして仕事場は田舎なので、夜になると星が綺麗なんだろうなあとドキをムネムネさせて楽しみにしてたが、4週間いても星はまったく見えなかった。どういうことかよくわからないが、観察する限り、夜になると雲が非常に多くなるようだ。残念だった。

気温は日中平均33度ぐらい。朝晩は23~4度ぐらいで過ごしやすい。
タイはサバナ気候なので1年中温暖で、12月でもせいぜい20度を切るかどうかってところらしい。つまり長袖はいらないってことだ。でも、20度を切るとタイ人はむちゃくちゃ寒く感じるらしい。日本に来たら凍死だな。

文化的には、めちゃ仏教国。同じ仏教でも、日本に伝わる大乗仏教とは違って小乗仏教だけど。
そこらじゅうに仏像とか祭壇とかがあった。朝になると供え物をするみたいだが、ほとんどは鳥に食べられていた。
国王ラーマ9世を崇拝していて、そこらじゅうに肖像画がある。その数はたぶん仏像よりも多い。まさにアイドル国王。大帝国で言うところのアドルフたんぐらいの人気。

朝から晩まで、街のあちこちで屋台が出ていて、「本当に売れてんの?」って思うことが多々あった。毎朝毎朝鶏の丸焼きが数体売られてるんだが、あんなん毎日買う人いるんかよ本当に…。果物はまだわかるけど。
仕事中、現地スタッフが「アンニーアロイ」って言いながら僕にくれた果物が非常に美味しかった。
名前を聞くと「ンゴッ」って言う名前の果物らしい。初見では確実にモイキー☆ってなる気持ち悪さを呈した外見だが、一度食べてみると本当に美味しい。ライチみたいな感じ。
ちなみに写真はこんな感じ。
最初は触るのすら躊躇しましたよ、ええ。
でも食べてみると本当に美味しかった。小さなアリがたかっていたけど、なるべく気にしないようにした。

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最初の日曜日には、現地の人に寺院に連れていってもらい、そこでタイ式のお詣りをした。
自分の好きな魚を100バーツで購入し、それを湖に返してあげることで徳を積むと言うもの。一日一善をするって感じ。購入する魚は色んな種類があり、ハゼみたいなものから小さなナマズみたいなものまでいた。それらを湖に返してあげる時に願い事をするのだが、それが叶うかどうかは魚の種類に依存するらしい。つまり、魚の種類には意味がある。
具体的には、「お金がほしーーーい」と願いながら、湖に返す魚が「健康を約束する魚」だったりしてもイマイチ。それは「金運がアップする魚」を返さないといけない。まあ、あくまで参考程度のものなんだろうけどね。出来れば符号は合わせておいたほうがいいよ、と言うおはなし。
で、魚を放って徳を積んだあと、大きな大仏のある社まで行ってそこでもお詣り。必ず裸足になり、さらに足の裏を地面につけて歩いてはいけないと言う制約があった。だから膝で歩いた。日本でも格式高いところでは同じようにするのかなあ。

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その後パタヤに行って少しだけ観光。あんまり時間もなかったし。パタヤビーチは有名なんだけど、ぶっちゃけ広くはなかった。サンタモニカの海岸のほうがよっぽどリゾートしてる。
でもパタヤは外国人の数が非常に多くて、だからほとんどの店はタイ語以上に英語が多かった。当然、英語も通じる店が多い。
パタヤと言えばニューハーフ。僕が歩いている中でも絶対にすれ違っているはずなんだが、一見してニューハーフだと判る人はいなかった。現地の人曰く、カバンの持ち方でニューハーフを見分けれるらしいが、正直眉唾ものだ。
とにかく、こっちのニューハーフは普通の女と見分けがつかないらしい。身分証を見せてもらってやっとわかるレベル、と言っていた。すげえな。

そしてタイ古式マッサージ。あれは素晴らしい。ハマる。
2時間みっちりやってもらって1000円とかマジお得。
上司と2回も行ってしまった。ふくらはぎが攣りそうになったのはご愛嬌だが、身体のあちこちがほぐれた感じがした。翌日、筋肉痛に似た症状が出たので効き目があったんだと実感した。
中国古式マッサージ、と言うのもメニューの中にあったので、それは今度中国に行った時に探してやってみよう。

そんなこんなで4週間のタイ出張も無事終了。仕事は何とか完了。残件はいくつもあるけれど、日本でなんとかやっつける。
来週からは中国に向けての仕事をせねば…ああ、時間がない。