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2007年6月19日火曜日

『言葉では語りつくせないことは確かにある。けど、それは言葉を使い尽くした人だけが言えることだと思うよ』

「頼られるのは立場じゃなくて人徳のおかげ」と友人は言ってくれるけど。
全体の進捗を管理し、個々人の仕事を把握し支持し(最近はどうにか分業できるようになってきたが)、さらに教員の意図を反映した設計にすることを考え(そうしないとゴーサインがもらえない)、メンバーの意見を聞き、愚痴を聞き、説得をし、どうにか仕事も人間関係も円滑に進めようとする僕の努力は、なんとか結実しているといえる状況だとは思うけれど、それにしたっていくらなんでもキツすぎる。それがリーダーの役回りだと言ってしまえばそれまでだけど、僕は望んでこのポストについたわけじゃない。僕の愚痴をメンバーに対して言うことは気が引ける。場合によっては不信感を募らせる結果になるし、そうなってしまうと空回りどころの話では済まない。いがみ合いだけが多発するグループに成り下がってしまう。

何が一番原因かというと、80%ぐらいはみんなの意識の問題だ。技術的なレベルの問題は10%ぐらい。残りの1割が性格の部分。
正直、お金をもらって仕事をしている場合、こんな現状だと僕はかなり怒る。学生だから、学生気分でやってもらっても僕が「どうでもいいか」と思えるんだけど、仕事になったときにこれだと僕は怒る。

「口を動かす前に手を動かせ」というのは僕が非常に言いたい言葉なのだけど、設計に関する部分はモノをいわなきゃ話が進まないということが往々にしてある。一体どこの誰が、頭の中だけで全部を把握できると言うのか?ToDoは書き出さないとわからない。
わからないことは調べろ、出来るかどうかわからなければ実験しろ、メモは取れ、それくらいは言いたいのだけどね。それを厳しいと思うから困る。全部当たり前のことじゃないか。

ディスカッションをして物事がスッキリすることもあるし、ディスカッションをして物事がこじれることもある。
「モノは言い様」そんなことはたぶんメンバーの中じゃ僕が一番身を持って知っている。
なればこそ、不毛なディスカッションとそうでないものの区別くらいはある程度つくつもりではいるけど、他のメンバーからすればそうじゃないこともある。
僕が「この議論は不毛だ」と言ったところで納得できないこともあるだろう。実際僕がそういったことで、「自分の意見を聞いてもらえなかった」と思われたケースもある。
が、厳しいことを言わせてもらえれば、自分の意見は聞いてもらえるだろうと期待するのは甘い考えだ。
意見を聞いてもらいたいならば、単なる思いつきではなく、明確な根拠、納得できる論拠などを提示して言うべきであって、「こういうのはどうだろう?」と言って僕が「じゃあその先は?」と促すと、「みんなで考えてみよう!」というのだから無責任以外の何者でもない。
僕は立場的に、もっとも発言力のある立場にいるから、意見はかなり通りやすい。けど、そんなことは僕としてはどうでも良くて(職権の濫用だからね)、良い意見があれば採用し、悪い意見は理由をつけて却下するだけなのだ。
茶汰君とも愚痴りあっていたが、その点について言うなら、僕と茶汰君は提案することに慣れすぎているというか、案を裏付けるだけの論拠をすぐに提示できるだけの言葉遊びに慣れている。つまり、話の筋道、自信のある喋り方等の点から、「言葉に説得力がある」ように思われてしまうから、僕らのような悲劇が起こるのだろうと自嘲しあっていた。

頭でっかちだと思われても、思想だとか姿勢ってのは、やっぱり大事だと思うよ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

もの凄くわかるわ・・・。
「そんなことやってる暇あったら作業しろよ」って言いたいのを何度もこらえてる。

後半の発言力うんぬんもまったくその通りだ('A`)

水上直也 さんのコメント...

立場が同じなだけに共感出来る部分も多いだろうなwww
なんかこう、「ただしゃべくりたいだけだろ?」って感じがすごいする。ずっと話してないと不安になるのかな。

なろうことならば、発言を求められてから初めて口を開くようなキャラでありたい(´Д`)