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2014年2月2日日曜日

宇宙も壮大だけど、地球史も壮大。



冬です。寒いです。

最近毎年、夏になると温暖化がー、冬になるといやどこが温暖化だよー、なんてのが季節の枕詞のように聞こえてきますね。長い目で見ればコントのようです。

しかしながら、過程が正しいかどうかは、結果からしかわかりませんので、自分の周囲や自分で手に入るニュースだけ基にして推論しても何をどうしても答えにはたどり着かないんですが、まあそこは考えることに意味があるというスタンスで。頭働かせないといけないですしおすし。


さて、気象庁には、過去100年間の気温偏差を表すグラフが掲載されています。







確かにこのグラフを見ると、「ああ確かに1世紀前と比べると気温上がってるね」→「温暖化じゃねーか!」という論調になる気持ちもわかるんですが、あまりに近視眼的です。急激な気温変化にこそ警鐘を鳴らしてるのかも知れないですが、はてさてどうなのやら。


地球規模の現象に対しては、少なくとも1万年ぐらいのデータがほしいところです。1万年前って言うと、氷河期が終わった頃と言われている時期なので、そこからの温度推移を元に、今はどうなってるのか判断しないと意味がないと思うんですよね。


インドネシアにあるクラカタウ火山の噴火が世界史に及ぼした影響について書いた本をこないだ読んで、世界史熱が再発しますた。


クラカタウ山の噴火は世界中に灰の雨を降らせ、地球を寒冷化させ、夏に雪を降らすという異常気象まで起こしています。

もちろんそれは一時的な気象異常ですが、副次的な要素として、ペストの蔓延・フン族の大移動による東ローマ帝国衰退・世界中での飢饉多発により人類の3分の1が死んでしまうという世界史的な大事件が発生してます。


そういう、火山の噴火による世界的な気象異常、及びそれに伴う副次的な影響を被ったのは当然上記の1回だけでなく、クラカタウ山だけでもここ1500年の間に2回も噴火してますし、その他の火山なんて計上すれば、それはもうとても多い。世界的に影響を及ぼすほどの噴火は短期的に見れば多くは無いが、長期的に見れば少なくともない。

2chでは最強といわれているイエローストーンですら、インドネシアのトバ湖よりも規模が小さいとかなんとか。ほんとかよ。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E7%90%86%E8%AB%96


トバ・カタストロフ理論と言うらしいけれど、ヒトのDNAの多様性が、この噴火を境にかなり失われていることがわかったらしい。DNAの多様性が失われるというのは、それはつまり人類の大半が死滅してしまったことを意味してます。

で、この噴火による地球寒冷化は、約6000年続いたとされてます。

約6000年って、人類最古の文明発祥よりもまだ古いです。


宇宙のことをについて思いを巡らせれば、人間の生のなんたるちっぽけなことか!という思いに駆られますけど、地球を取り巻く環境史についても、調べれば調べるほど「ちょっと夏が暑いぐらいどうってことねえよ」という気になってきます。

としてもまあ、ヒートアイランド現象とかは完全に人間の自業自得だと思うので、地球温暖化説とかのせいにしないで、人間のケツぐらい人間で拭いてほしいもんですけどね。

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