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2012年4月12日木曜日

表意文字と表音文字についての戯言

中国語は表意文字。うむ、漢字は表意文字。
中国には漢字しかないので、漢字一つ一つが、意味を表す文字となる。

一方、日本語は表音文字。
だが、中国から漢字を輸入しており、かつ、ひらがなとカタカナを独自に作り出し、それを表音文字として使用し、しかも表意文字である漢字を表音文字として扱うという離れ技をやってのけた。(『夜露死苦』などの当て字なんかはその最たる例)
昔の人マジリスペクト。

例えば、

supermarket

という英語は、デカい市場、というような意味の言葉で、外来語なので日本ではそのまま

スーパーマーケット

となる。
supermarketを表音文字であるカタカナで表すと、スーパーマーケット、となるわけだ。表記が違うだけで、音としては一緒だね。こういうのが表音文字の強み。

これを、表音文字のない、表意文字の国である中国に輸入すると、

超市

となる。いや、これはマジでね。
僕が仕事で滞在しているときにスーパーマーケットを探す時はこの漢字を頼りに徘徊していた、というわけだ。
日本人ならわかるけど、superの意味は「超」にあたり、marketは「市場」にあたるため、「超市」となる。このように、中国のような表意文字国家では、外来語を意味変換して表現する。

外来語であれば、聞いた音をそのまま発音してるだけでいい僕ら表音文字国家である日本人はとても楽をしているってことだ。

表意文字が不便だと思ったのは、名前を名乗るとき。
日本人の名前は基本的に「姓(漢字)+名(漢字、ひらがな、カタカナ)」で構成されている。ひらがなの名字なんてないよね?
漢字は意味を表す言葉であるため、基本的には音は変わらない。中国語における漢字には、基本的に一つの読み方しかない。
例えば、僕の姓である「水上(みなかみ)」なんていう名前は、「水上(スイシャン)」という読み方しかしない。つまり僕は自分の姓をミナカミと名乗れない。
名前でひらがなの日本人も多いが、その場合は適当な漢字に置き換えたあとに中国語読みをするそうだ。そうでないと表現出来ないらしい。

他国語と自国語について考えてると、変な気分になってくる。あっ、と言ってもムラムラするとかそういうのではなく、単純に自分が使う言葉は、ほとんど無意識に使いこなしてるけど、こういう風に他国語と比較すると、なんだか複雑なものを使ってるんだなあという気になってくる。

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