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2012年5月22日火曜日

カロンさん

宇宙兄弟が面白い。今期アニメの中では1、2を争う面白さ。
兄弟で宇宙飛行士になるために、奔走する兄の物語なんだが、人間臭さが良い。アニメの六太(兄)の声が普通っぽくてそれがまた良い。
六太のおかんはルフィ。これ豆な。

で、僕はブライアン・グリーンのハードカバーとか読む程度のライト級の宇宙好きだが、宇宙兄弟見てたらJAXAに就職したくなってきたのでHP見てみたら、そもそも採用がなかった罠。

宇宙のことを考えると今夜も眠れないわけだが、アーサー・C・クラークの宇宙の旅シリーズを読んでSFを読み始めるとよく眠れる不思議!
というのはまあ冗談で、宇宙関係の仕事は主に2つの質問、夢、ロマンで成り立っている。

1:人間以外の生命はいるのか?
2:宇宙とは一体何なのか?

1は答えが明確な質問だ。yesかnoか。でもこれは悪魔の証明に等しい。悪魔はいるのか?noならその証明がいるわけだが、いないことを証明するのは不可能。
だからこの場合、一つでも例を見付ければyesと言えるわけで、難易度がグッと下がる。
現在の最有力候補は、木星の衛星であるエウロパと、土星の衛星であるタイタン。
あと、とても遠いけど、恒星グリーゼの周辺の惑星も地球型惑星ってことで推されてるけど、別の遠い恒星系なのでそもそも行けない。ボイジャーって今どこまで行ってんだっけ…ヘリオポーズ?

アステロイド・ベルト→ヘリオポーズ→オールトの雲

近い順にするとこんなんだから、なまら遠い。

ちなみに、海王星の衛星であるトリトンは、生命の存在は皆無だけれど、その特徴がとても興味深い。
まず、公転が逆行していること。公転軌道が特別。
通常の衛星の出来方ではこうならないとかで、これだけでも不思議なんだが、実は元々は衛星でないかも知れない。オールトの雲の近くにある天体、エッジワース・カイパーベルト天体の一つが起源の可能性がある。その起源は冥王星と同じなんだが、いつしか海王星の重力の井戸に捕らわれ、海王星の衛星として回るようなったのでないかと推測されている。
けど、面白いのは、そういう風に重力の井戸に捉えられた天体は、通常は楕円軌道を描く。これは直感的だ。でも、トリトンは、違う。ほぼ真円の公転軌道を持つ。通常では考えられないため、その起源が完全に謎に包まれている。
もし海王星の衛星だとしても、海王星の質量に比して、あまりに衛星として大きすぎるのだそうだ。
そして、トリトンはいずれ海王星に衝突して消えてしまうと言われている。そうなってしまっては後の祭り。その起源は闇に葬られる。
もっとも、数億年も後の話だけれど。5億年ボタンでもないと見れないよ!


…何の話?よくわからなくなってきた。
で、2は難しいって話だ。でもこの問いは一番面白い。たぶん「宇宙は果てはないけど有限」って感じなんだろうけど、そうすると宇宙は4次元の表面に過ぎないってことになっちゃうね。

僕たちは綱の上を歩くとき、前か後ろかの二方向しか進みようがないけど、小さなアリンコは前後左右、見かけ上は上下にも移動出来る。
ミクロの世界には違う次元が折り畳まれているともいうし、僕たちが認識出来ないだけなのかもね。

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