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2007年8月6日月曜日

コミケ

コミックマーケットが抱える問題

こんなwikiがあったとはwwww
すげえ。めちゃくちゃ詳しい。
僕も一時期はコミケに毎回行ってたけど、ここに書かれてることはまさにその通りなんだよなあ。
特に

これまでの30年を超える歴史の中で、イベントによる、マスコミ報道に大きく報じられるような事件・重大事故は発生していないが、前述のような現象・混乱により「奇蹟的である」との声もある。一方自身も参加者である精神科医・斎藤環は、2005年9月30日インターネット放送『マル激トーク・オン・ディマンド』の番組内でコミックマーケット68・開場後の場内の様子を紹介し、参加者が膨大であるにも拘らず運営がほぼ混乱なく整然と行われているイベントであることを指摘している。

これは僕も思ったことがあるw
あの膨大な参加者、参加者数に比すれば少ないスタッフ、混沌と言うべき場内、事故の一つや二つ起きてもなんら不思議ではないのに、無事故。
これは本当に、wikiに書いてあるように、参加者の中での暗黙のルールによって無事故が実現されているとしか言えない。
そういう「皆が殺気立ってるイベント」なのに、どこか一体感すら感じるところに、無事故の理由があるような気がするね。目的意識の一致というか。
でもまあ、人によってはその無事故が起こらないってのは参加者のモラルが高いだとかそういうのではなくて、単にトラブルを好まない性質の人が多いだけの話じゃないかな、と思うけど。それに、オタクって基本的に友好的な人多いからね。一歩間違えれば危険だけど。

特に有害コミック騒動や児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(児童ポルノ法)などによる法的規制(絵も含めた、実在しない児童に対する規制案など)の影響や「キー局のニュース映像・全国紙の記事による大手メディアで同人誌に描かれた性描写のシーンを引き合いに出して報道すること」や「萌え= (性的で露骨な)お色気路線」などとして扱うことで、同人誌に対するネガティブなイメージのみが全国に報道され、広く認識されていることも問題視され、教育関係者の間で「同人誌は全て卑猥なもので、かつ低俗なもの」と決めつける偏見が定着しているため、コミックマーケットに限らず全ての同人誌即売会で18 歳未満の児童や生徒の参加を一律に禁止すべきだという批判の声や、また同人イベントそのものを禁止すべきという発言がなされる事も多い。
確かに、同人誌や同人ソフトに卑猥なものが多いのは否めない事実であるが、それだけの理由で同人誌全てを卑猥と決めつけるのは早計としかいいようがない。仮に今後の同人誌即売会において性的または過度な殺傷・暴力・その他反社会的な要素を含む同人誌を一切禁止したとしても、同人に着せられた汚名を返上することは不可能だとみられている。

正直なところ、有害コミックが云々表現のなんたらが云々と言うのはもうお決まり事みたいなもので、水掛け論でしかない。
同人誌のイメージがそういうエロ本だと言うのもあながち間違っちゃいないと言えばそうだし、そんな同人誌を読んでる人たちの精神がおかしくなるなんて極論も良いところで。
まー、オタクと一般人の論争はネタが尽きないと言うかww
でも少なくとも、今のご時世はオタクに味方してるかと言うと微妙なところだけどね。アニメや漫画が日本の文化として見直されはじめてる一方で、そういう規制に対する声はますます世論ちっくになってきてる。「人に迷惑かけてるわけじゃないからいいじゃん」と言うのはあんまり好きな言葉じゃないけど、好きなものぐらい好きと言わせてあげろよって感じだな。
悪貨は良貨を駆逐するってやつですかね。一部のオタクがクローズアップされてオタク全般をバッシングすると言うのはマスメディアの恐ろしいところ。
ただまあ、オタクはオタクだからと言う理由でコミュニティやら連帯感を結束しているわけじゃなくて、先ずアニメ・漫画・ゲームありきだから、オタクを人間的にどうこう言うのはなんとなく的外れだとしか思えないわけですよ。だからアニメ・漫画・ゲームに対して色々な声が飛んできているんだけど、それだって「アニメやゲームが有害だから、危険が人が増える」って言う、いわゆるゲーム脳論理が先行してるんだよな。識者が唱える論理ってのは大抵そういうもので、実際のところは「危険な人が、過激表現を含むアニメやゲームをやっていた」だ。それが大きい声にならないのは、帰納的に証明することがほぼ不可能だから。だから、何か事件を起こして、逮捕したあとに「ほら見たことかやっぱりアニオタだった」って言うのは事後承諾的な論理なのだけど、まかり通ってしまう。

ま、この問題に関しては非常に複雑だ。と言うより簡単な社会問題なんてないんだけどね。詭弁も正論も同じ数だけあるんだから。
と、オタク濃度が薄れてきた水上直也が申しました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

トラブル・事故うんぬんに関しては、
コミケが単に運営側から一方的に提供されるだけのイベントではない、ってことが大きいと思う。
いわば一般参加者もコミケを作り上げる一員であり、サークル参加者も一般客と同じで決して運営側の人間ではないしね。

そういった曖昧な立ち位置が、事故を起こりにくくしている環境を作り上げてるんだと思うけど、最近のコミケはいかにも「お客様」な意識を持ってやってくる奴が多くて困る。

と、最近オタクと言われても首を傾げてしまう茶汰が申しました。

水上直也 さんのコメント...

ああ、確かにね。
運営スタッフはどちらかと言うと、出品者(サークル)と購入客(一般参加者)の仲介役、場と提供するポジションの意味合いが強いからね。

最近の参加者のことはよくわからないが、イベントに関係する人が一丸となるぐらいの運命共同体っぷりが欲しいところだね。売り手と買い手が対岸にいるようじゃ同人界は駄目だと思うよ。