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2012年12月23日日曜日

出張から帰還しますた。そしてKindle Fire HD買いますた。

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久々にブログでも更新しますか。

先週の金曜日、無事に3週間の福島出張から帰ってきた。
仕事の程はというと、目的にしていた4つの事柄のうち、1つしか完遂しなかった。
完了しなかった3つは、僕が頑張ればどうにかなる質のものじゃなく、もっとややこしい、全社的な動向・・・政治的とも言えることだった。
だから別に不完全燃焼ってわけじゃあない。自分を責めてもどうにもならないことは考えればすぐにわかる。だから気負わない。

12月7日、仕事中、震度4強の地震が起きて、皆一斉に避難した。
横揺れの強い地震で、キャスターのついたプリンターが、コンセントから伸びる電源ケーブルを振りきって滑っていっていた。
壁際に並べられているキャビネットからも、キングファイルが落ちてくるし、飾っている額類も、落ちてしまってガラスが飛び散った。
僕はこんなに強い揺れは初めてだったが、机に隠れて考えたのは、「いつまで揺れが続くのか?このまま隠れていて、揺れが小さくなるものなのか?揺れが大きくなると終わりじゃないか?それなら今のうちに飛び出して逃げたほうが良いんじゃないか?」ってことだった。
避難マニュアルには、机の下に隠れて、揺れの収まるまで待つように、なんて書いてあったけど、実際に隠れてみて思ったのは、それはパニックの二次被害を抑えるためのもので、実際は建物が倒壊するような強い地震の時には、まず逃げるべきじゃないかと思った。あれ以上揺れが強くなったら、それこそ逃げることすら出来なくなるぜ。

僕はこの出張中で、データベースのスキルが向上した自覚がある。なんというか、一線超えた感じがする。
と言っても、実行プランを見て、クエリオプティマイザの挙動を確認しながら、より良いクエリを書くことができるようになっただけどね。
インデックスへの知識も深まったし、何よりストアドの中で手続き型のように処理を書いているのが、まったく間違えていることに気づくことができた。

データベースは、データをただ蓄積しているだけのデータストアではなく、保持方法に数学的な基盤を持った、とても強烈な集合の概念を持つものだということ。
だから、通常データへアクセスする方法だと、ビッグデータに対するアクセスに不向き。インデックスシークか、フルスキャンかで、だいぶ速度が違う。
データに対するアクセス方法が、手続き型のように手順を踏んだ方法ではなく、多数の要素を持つ集合からデータを取り出すために俯瞰して見る方法になった。
僕の中では、ちょっとした技術的ブレイクスルーだった。

僕が開発者として仕事をしている中で、すごく面白いと感じるのは、こういう進歩を感じることができた時だ。
それも、単に仕事をしているだけじゃ行き着くことが出来なかった。いくつかの技術書や、ブログなどを読んで知見を得て、業務時間外で到達し得た領域だ。
普通の事務職とは違い、僕ら開発者は業務外時間でも勉強することができ、それを即業務に活かすことができる。それが面白い。
僕も一応データベーススペシャリストの資格を持っているわけだけど、そんなやつがこんなレベルだと知れたら笑われるだろうけどね。


そして今日!!!!待望のKindle Fire HDが我が家に届いた!!!!!!!!
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今まで僕にとってタブレットは、興味の対象でしかなく、特に物欲を刺激されるものでもなかったが、iPad MiniとNexus7とKindle Fire HDがほとんど同時に出て、実際に触ってみてから、僕の物欲が刺激されてしまった、というわけだ。
もちろん、何に使うか、というのは大事なところ。スマホは持ってるから、そういう同じ用途では使わない。
僕が狙っているのは電子書籍。
米Amazonは、すでに有料会員を対象に、電子書籍を月1冊だけ無期限貸出なんてサービスを開始しているぐらいだから、似たサービスを日本でも実施する可能性が高い。
購入するタイプの電子書籍は、ぶっちゃけどの端末を使ってもあんまり関係ないし、そうなると重視すべき点は「端末の性能」と「数あるサービスを、如何にシームレスに利用できるか」ってところだ。
端末の性能については、iPad Miniが良いと思うけど、Appleは何かと制約が強いから僕好みじゃない。Nexus7の性能はすごいと思うけど、いいとこ取りしすぎて決め手にかける。
KindleはAmazonのサービスと親和性が高く、また電子書籍の鍵を握るのはAmazonだと僕は思ってるので、Kindleを買うことにした。

今日は午後からずっとKindle触ってるけど、アプリがまだ拡充されてない不便さは若干あるけど、まあこれもAndroidのアプリを無理やりインストールすることができるみたいだから、まあ良し。
Flashも基本的にサポートされていなかったけど、DolphinブラウザとFlashプレイヤー入れたら見れるようになったし。

音質も画質も文句なし。wifiも、タブレットの中じゃ最速という噂だし。
サンプル漫画や小説も落としてみたけど、読みやすい。古い本だったら青空文庫で無料になってるから、すぐに読める。
持ち運びに不便なハードカバーや図鑑とか、電子書籍になったらとても便利だと思う。

2012年11月26日月曜日

福島中期出張

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今日からまた福島に出張行ってきます。家空けてばっかりです。申し訳ない。自分がこんなに出張族になるとは、学生の時は予想だにしてなかった。

前回は2週間予定で1週間延長して、結果的に3週間の出張だったけれど、今回は最初から3週間予定の出張。なげーよ。

出張のための仕事は実はあまり進んでなくて、新幹線の中でもやらなくちゃいけない始末。
というのも、外注業者が納品してきたプログラムの改修がいくつかあって(バグじゃなくて、テレビ会議の結果発生した仕様変更)、それをやってくださいって言ったら、「○○日まではかなり難しいです…どうしても優先すると、△△向けの仕事が遅れてしまいます…」とか、脅しめいたことを言ってきたので、「そうですか、じゃあ僕が直します。ソースコードをください。」と言って仕事を奪った。駆け引き出来る立場にあるとでも思っているのか…僕はプログラム開発の出来る発注者だぞ。でも、「いや、それは水上さんに悪いですし、何よりお請けしてる内容に反する…」と引き下がらなかったので「でも、両方の仕事をうまく回す方法がないんでしょ?僕が出張したときにプログラムがないと、最終的に困るのは出張してユーザーと接する僕なんですし。他にリスクを回避する方法があるなら言ってもらえればいいですよ…」と言うと、上司が、「よし、じゃあ水上、お前がやれ」と言ってくれた。僕らにとっちゃ、外注との契約範囲云々より、如何にしてプロジェクトを進めるかを考えるべきだから、柔軟に対応すべきなんだよな。

まあそんなこんなで、仕方ないとはいえ、自分で自分の仕事を増やした形になったけど、それで結果的に僕が楽になるんだったら良い。

それでソースを見ることになったけど、うーん、酷いね。やっぱり、業務をわかってないと、プログラムもよくわからないものになる。当然だけど。プログラムは、開発者の思考がダイレクトに反映されるものだから、業務に及んでない思考がどんなプログラムになるかは、言わずもがな。
仕様書はあくまで仕様書。仕様変更を加味して作らないと、ライフサイクルの極端に短いプログラムになる。で、「あ、ここは仕様変更起きそうだな」なんてことは、業務を知らないと予測が出来ない。

話はいきなり変わるけど、製造業の一端で働いてる身としては、昨今の日系企業の目を覆うばかりのニュースには他人事とは思えないので、自分なりに何か策を打たないとなと思っている次第でありまして。
まあ日頃から技術を磨いて、どこでも通用する人間になれる努力を怠らないってのは大前提だけど、製造業がこの先生きのこるには、製品のコモディティ化だけじゃなく、プロシューマーを生み出す仕掛けが必要だと思うんだよ。

例えば、タイヤって、工場で大量生産されてから全世界に出荷されて小売店で販売されるわけだけど、生活コストが高くなった先進国じゃそのメリットは大量生産による単価の押し下げぐらいで、その比率よりも、間に入る物流・小売・広報などなどが多いと、それにかかるトータルの人件費の上昇比率のほうが高くなって結局賃金上がらず物価が高くなる、なんてデフレなことになるわけで。
だからどうすればいいかっていうと、タイヤを個人で作れるようにすればいい。材料と簡単な設備をキットで売れるようにして、メーカーはノウハウを提供する、と。
どうせ必需品なら、誰がどこで作ろうとも、製品に問題がなければモノの流れに変わりはないよ。
タイヤなんて単純化して見れば、材料を切って貼って焼くだけのもんだから、なんとかなる。有害物質が出るけどな!

さて、新幹線に乗って仕事するか。雨だから富士山見えないかなあ。

2012年11月18日日曜日

幸せは途切れながらも 続くのです

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相変わらずむちゃ忙しい毎日。。。

でも、11月12日は、結婚記念日だったので休暇を取って嫁とディナーを食べにいきまんた。
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もうあれから一年。早いね、ほんと。結婚式の日のことは今でも先週のことのように鮮明に覚えてる。ハネムーンのことも、1週間ハワイにいたのももう半年前になるけどすごく細かく覚えていて、ディナーを食べながら嫁と思い出話に花を咲かせた。お金がめちゃいるから、もう一生海外旅行を経験できない、なんて考えない。僕はハワイ滞在が楽しかったし、また行きたいから、行ける方法を考える。

僕らの結婚式からちょうど1年後の11月10日、高校時代の友人であるK君が結婚して、僕もその披露宴から二次会まで参加させて頂いた。彼も彼で苦労しているけど、必ず幸せになるぜって言うパワーを感じたから、大丈夫だと思う。末永くお幸せに!

忙しい日々の中、もう少しゆっくりと日々を生きたいと思うけれど、仕事がなかなかそうさせてくれない。
働いて、稼ぐということは大変なこと。家族がいるとつい仕事が義務感になってしまいがちだけど、否、もちろん家族をちゃんと養うことは大黒柱としての義務だけれど、それが今の仕事を無理やり嫌々こなすことと同義だとは思わない。方法はいくつもある。そして不幸は伝染する。不満や文句は不幸を生む。僕が、家族を養うための手段である仕事に不満を抱き、不満のある仕事を続けなきゃいけないことを不幸だと思い始めると、周りも不幸を感じるようになる。だからその悪循環にハマることは絶対にダメだ。方法も選択肢もいくつもある。「これしかない」なんて思っちゃいけない。あくまで目的は幸せで居続けること。そのためには、自分の好きなこと、得意なことを追い求めていくこと。やらされ感は誰の得にもならない。できることは、していこう。

タイトルの言葉は、スピッツの「スピカ」って歌の歌詞なんだけど、響くね。

2012年10月25日木曜日

仕事の人への依存の典型

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これは書かずにいられない。今日の仕事は丸投げが酷かった。
僕の社畜自慢とか、そういうのではなくて、単に業務の人への依存、つまり属人性とか、あるいは管理者と平社員での意見での相違、組織内でのジレンマであるとか、そういったことが濃縮された日だった。とにかく色々板挟みで疲れたね。

登場人物は、僕、先輩、後輩、上司、上長、課長、部長、宮崎主任、宮崎部長、外注業者さん。

僕は10月頭から先週まで福島県に仕事で出張していて、久々に本社へ出社したのは一昨日の月曜日の話だ。

昨日の火曜日、上司と打ち合わせして、現在のタスクやスケジュールを確認していた。
その結果、僕は福島県の仕事に全力投球しなきゃならないという結論に至ったわけだ。
後輩はまた別の仕事、先輩も別の仕事。

ここまではいい。
その打ち合わせが終わってから、宮崎に出張させている業者から連絡があり、こう言った。「システムの本番稼働は、明日になりました!」

あっそう、僕はついぞ先週まで福島にいたから、その仕事の進捗は知らないなあ。ま、システムリリース作業は業者さんだけじゃ責任問題になるから、最低でもうちの会社の人間がやらなくちゃならない。僕は全然噛んでないし、宮崎の仕事は上司と先輩がやってたはずだから、なんとかするだろ。
そう思ってたら、上長(上司じゃなくて!)が一言、「水上くん、状況が状況だから、ちょっと明日は全力で宮崎の仕事をやってくれたまえ。先輩君だけじゃ不安だからさ、問題起こしても大変だし」と言った。

あ?じゃあ何か?宮崎の仕事をやってきた先輩や上司がやるより、福島県帰りの、宮崎の仕事をやってない僕がやるほうが問題にならない可能性のほうが低いってか?そりゃあ光栄なことですね。で、問題は、宮崎のことをしてたら僕の福島の仕事は少なくとも2日は止まります。確実です。避けられません。それはどうすんですかね。そりゃ、僕は場数だけは踏んでるんで、土壇場でもなんとかできると思いますけど、計画って大事ですよね。
「とにかく、明日のチャンスを棒に振るわけにはいかないから、頼むよ、先輩君の管理者的ポジションでいいからさ」。はあ…あとのこと知らねーぞ…。

それが昨日の22時の話。

そして今日。
朝から部長が騒々しい。
部長「ちょっと水上、宮崎の部長から電話かかってきたんだが、システムにまだ問題があるから切り替えは出来ないって言われてるぞ、どうなってんだ」
僕「はい、昨日の夜時点で、合計7つの問題があることがわかっています。そのうちで、今日の11時までに直す必要があるのは5つです。2つはただちに影響しないため、後日でOKです。これは支店にも了解を得てます。で、これは危ない橋なんですが、宮崎と上長が決行すると言ってるので、僕と先輩で協力して15時までに切り替えを終わらせます。」
部長「11時までに完了するという目処、根拠は?」
僕「申し訳ないんですが、福島から帰ってきたばかりで、僕は詳細を把握していないというのが実情です」
部長「誰が把握してる?」
僕「上司と、先輩がやっていましたね。」
部長「先輩、11時までに出来るのか?」
先輩「はい、なんとか…」
課長「水上、押し付けるようですまんが、関係者と足並み揃えながらフォローしてやってくれ。」
僕「…なんとか努力してみます。けど、海外とか福島とかの仕事はストップしますよ、確実に。」
課長「そうだな、とりあえず後の話は後で考えよう」
僕「…わかりました…」

そんなこんなで、いきなり宮崎のシステムの切り替えをやらされることになった。

で、見てみると、テストしてないよね?ねえ、テストしてないよね?って内容。大部分の機能はいけそうだけど、明らかにエラーになるデータとかあるんだけど。一回やればわかるよね。

僕の内線が鳴った。
福島の主任「水上くん、ちょっと問題がおきてるんだ、すぐに直さないとまずいからすぐに直してもらえるかな」
僕「申し訳ありません、すぐに調査して、直してまたご連絡します」

福島でトラブルだ。明らかにそっちを先にやらないといけない。

1時間、僕は福島のトラブル対応をした。先輩と後輩と常駐してる業者さんに指示をして、宮崎の仕事が止まらないようにする。

10時。外線電話が僕に繋がれた。
上長「宮崎の対応はどうよ?うまくいってる?」
僕「5つの改修を先輩と後輩に振ってます」イライラしながら言った。
上長「水上は?」
僕「福島で問題が出たので対応してました。まもなく終わるので宮崎のフォローに入ります」
上長「すまんけど、よろしく頼むよ。なんとしてでも宮崎は切り替えたい。これを逃すと次の機会があんまりないんだ」
僕「そうですね、わかりました」

すぐに宮崎から内線。
宮崎の主任「改修はどう?終わったらすぐ言ってね!あと、13時から切り替えの話でこっちは進んでるから。こっちの部長とそっちの部長は色々気を揉んでるみたいだけど、僕としても今日のチャンスは逃したくないんで、よろしくね!」
僕「終わったらすぐに連絡しますね」

先輩と後輩のフォローをしながら、13時からの作業の確認。ぶっつけ本番かよ、クソ…やりたくねえ…。

10時30分。
課長「状況は?」
僕「福島の対応をしてたんで、僕は今からやります。改修は先輩と後輩にお願いしてます。」
課長「大変だと思うけど、急いで直したものがバグを呼び、それがまた焦りを生み、負のスパイラルになることはよくある。水上、先輩が出来たらお前がテストしてやってくれ。それから宮崎に連絡だ。」
僕「…え!僕がですか…………?はあ…わかりました……なるべく見ます。」

この時の僕のどうしようもない苦笑いは人生のトップ3に入ると思う。仕事には、お願いしても物理的になんともならないこともあるってわかってる?まあ、平社員の僕に出来ることは最大限の善処だけなんだけどさ。つまり意見は出来るけど拒否権はない。そして今は意見してる時間がない。

10時50分。おいおい、あと10分で約束の時間だぞ。
僕「先輩、どうですか?3つの改修の進捗は?」
先輩「今一つ目が終わったよ。今、ほかの部分に影響がないことを確認してる。」
僕「…了解です、ほかのは?」
先輩「…まだ。でも原因は、わかった。これが原因だった。」
僕「…これは、時間かかるんじゃないですか?」
先輩「うん…そうなんだ…」
僕「……とりあえず今取りかかってるやつを完璧に仕上げてください。あと、それが終わったら宮崎に連絡…あー、いや、いいです、終わったら僕に見せてください。確認しろって言われてるんで。」

11時。
課長「水上、約束の時間だが、終わったのか?」
水上「いや、間に合いませんでした。」
課長「どうするんだ?」
水上「とりあえず僕は切り替えの準備を進めます。ギリギリまで先輩には改修をしてもらいます。」

喋ってたら外線。上長だ。
上長「終わった?」
僕「間に合いませんでした。切り替えは続行なんですよね?」
上長「やれるだけやってくれ。水上が改修したほうが早いんじゃないか?」
僕「僕が改修してたら誰が準備するんですか!」
上長「先輩にやらせたら?」
僕「それがリスキーだから僕がやってるんですよ…ところで、課長とか部長は危ない橋は渡るなと言ってますが」
上長「失敗したら諦めろ。それまでは頑張ってくれ。」

電話を置いた。

部長「水上、終わったんか?」
僕「まだです。まだあと90分かかる見込みです。最悪、切り替え作業と並行してやります。宮崎にも話はつけています。」
部長「今日を逃すと全体にどんな影響が出るんだ?」
僕「明日に切り替えることになりますが、そうすると明日切り替え予定だった別のシステムの稼働日が来週になります。」
部長「それでもいいんじゃないの?リスクを取って危ない橋を渡っても、トラブルが起こったらそれを始末して体制立て直すほうが大変だぜ」
僕「僕もそう思うんですが、宮崎主任と上長がやれと言うんで、僕はやるしかありません…」
課長「ここにいない上長のことはほっとけ!ちょっと宮崎主任に連絡する」

課長と宮崎主任が話をした結果…
課長「とりあえずやるだけやって、無理なら切り替え日を変更しよう。無理だった場合の対策はとっておくようにな。」

なんも変わらんかった。これを俗に時間の無駄という。

昼休み返上で仕事をする僕ら。先輩の改修はなんとか13時に間に合った。

13時になったので、切り替え開始。

僕の作業は幸いスムーズに進んだ。
けど、先輩がこのまま切り替え作業をしないってのも癪だ…
僕「先輩、僕の作業が終わったんで、システムのチェックをお願いしていいですか?僕は止めてる中国の仕事があるんで」
先輩「わかった、チェックします」

部長がまた来た。
部長「結局どうなった?」
僕「システムの切り替え自体は完了しました。今は先輩に最終チェックをお願いしてます。」
部長「おっ、終わったんか!そーかそーか」

課長が来た。なんで同時に来ないの、あんたら

課長「どない?うまくいった?」
僕「先輩に最終チェックしてもらってます。」
課長「宮崎に連絡して、完了したら連絡をしてくれ」

先輩は14時40分にチェック完了。
なんとか時間内にシステム切り替えは出来たけれど、体制に問題があるのが浮き彫りに。

僕としては、先輩の能力への疑問を、上の人が持ってくれたのが幸いかなと。生産に直結するシステムを扱うには、先輩は性格と能力が違う気がする。

会社は、社員教育だOJTだなんだというけど、向上心も危機感もないような社員に対する教育は奏功しないし、コスパが悪すぎる。
人それぞれ、合ってる仕事合ってない仕事があるんだから、それを見極めて会社側も採用活動をしないと、組織としての新陳代謝が悪くなると思うんだよな。まあ、似たような人ばっかり集めるのも良くないけど。そこはバランス。

2012年9月22日土曜日

練習と反復と慣習と

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画像はこないだ家で作ったたこ焼き。


エビングハウスの忘却曲線を出すまでもなく、人間というのは忘れてしまう生き物だ。忘れることで、健全な自我を保つことが出来ているということでもある。

今はググればなんでもわかる時代だ。会社の名前さえわかっていれば、ググって電話番号すら出せる。
スマートフォンに友人の情報は全て入っているため、その友人の電話番号を覚えておく必要もないし、友人の誕生日が近づけば、SNSが知らせてくれるから常に記憶している必要はない(寂しいけどね)。

僕はそんな状況の現代に対し、2つほど主張がある。
それは「『ググれ』の世界は危険」というものと、「記憶は検索に勝る」というもの。

前者については、今は書かない。今は後者だけ。

「調べればすぐにわかることだから覚えておく必要はない」というのは一理あるけれど、調べることがネットに接続できるというのを前提にしている以上、覚えておく必要はなくはない。
「ただし、ネットがある場合に限る」という但し書きが必要な主張だろう。

ネットがなかった時代、僕らは気になることをどうやって調べていたんだろうと思う。思い出そうとするけれど、思い出せない。たぶん、所持している本をいくつかパラパラをめくって、アテになるものがなければ調べることを諦めていたんだろう。

今は、気になることがあれば、すぐに調べる。ググる。結果、目に見えるのは情報の海、頭に入るのは知識の波だ。
心配いらない。読んだものを全て覚えていられるほど、普通の人間の脳は高性能じゃない。
「あー、そういえばあれ気になるなー」→「よし、調べてみよう」を何度繰り返しても、忘れるものは忘れる。興味があるのを調べるのだから覚えていられる確率は高いけど、3年後まで覚えているかというと疑問符がつく。いや、たぶん覚えてないだろう。

だから無駄だという極論に着地する気はない。すぐに知識欲を満たせる今は素晴らしい時代だと思う。
だけど、「それだけだ」という認識は持つべきだ。

本当に覚えていたいなら、反復しかない。
反復。反復。反復。練習。練習。練習。

大人になったら、反復や練習の凄さってやつを理解出来るようになる反面、忙しさにかまけて全くしなくなる。

誰しも子供の頃、ひたすら反復させられたことはあると思う。
それはピアノの練習だったかもしれないし、野球の素振りだったかもしれない。
僕の場合は、少林寺拳法の型だった。14年も同じような型を練習していたから、今でも身体が覚えているし、条件反射で動作出来る。しかも、少林寺拳法の教義もまだ暗誦出来る。

10年もする必要はないけど、1年間の反復で身につくこともかなり多い。僕ら大人はもう一度それを思い出すべきだ。目まぐるしい時代で、常に新しいことを学び続けないといけないけれど、基本は変わらないから、基本を反復する練習をするべきだ。

どんなに難しいことでも、繰り返し繰り返しやっていればパターンが見えてくる。理解出来るようになってくる。
練習しないと何もうまくならない。はじめからうまく出来る人間なんていないし、そんな物事もない。練習は必要。どんなに小さなことでも練習が大事。



苦しめば苦しむほどスキルや知識はよく身につくという研究結果

こういうのもあるし、ちょっと壁にぶち当たったぐらいで諦めることなかれ!
・・・向き不向き、得手不得手はちゃんと考えないといけないけど。

2012年9月17日月曜日

閾値

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中国での反日デモが過激化して、大変なことになっているね。会社からも、中国への渡航はしばらく禁止という命令が出された。駐在してる人は大使館とかの安全な場所に避難してください。

僕が前に中国に出張に行った時、たまたま歴史問題とかのちょっと避けたい話題の話になったことがあって、駐在の人が「やっぱり中国の人って南京事件とか根に持ってたりするん?」とか聞いてた。その返答は、「年寄りと、昔ながらの考え方の人と、考え方の過激な人はそういうこともあるかもしれないけど、普通のたいていの若い人は全然きにしてないとおもいますよ。」だった。

まあそうだろうなあと思うと同時に、やっぱり過去に対する考え方って国・人種によって、というよりは育ってきた環境にあるんだろうなあと思う。

ところで今回みたいな大規模デモ。
昔読んだ本で、心理学か社会学の本だったけど、自分の行動は周囲の人によって制御されている、というような主張があって、それが何かというと、とある感情を持つ人たちが周囲に何人いるかで自分の感情が決まる、という「閾値」に関するもの。そして、この閾値には個人差がある。

例えば、僕の怒りの閾値が「5人」だったとする。
僕の周囲には今10人いるとして、そのうち4人が、「政府を倒せー!」なんて怒りの声を上げている。
僕はその時、傍観者になれる。
しかし、それが5人になったとき、僕も同じように「政府を倒せー!」と声を上げるようになっている、というもの。

デモには煽動者が必要不可欠だ。
煽動者が煽るのは一般大衆ではなく、怒りの閾値が非常に低い人だ。
怒りの閾値が1人の人は、煽動者の怒りを受けてすぐに怒り出す。閾値が低いからだ。
煽動者+怒りの閾値1人の人がいれば、怒りの閾値2人の人も怒り出す。
そうしてデモ隊は増えていく。だから煽動者はなるべく多くの人が集まるところで演説を行う。
人の感情には、周囲に対する閾値があり、皆が集まるところでないと効果的でないからだ。


とまあ、そういう感じの主張があるわけだが、なるほど面白い。実際、結構真理だと思う。
周囲を無視して自分の考えだけを最優先できる社会人なんてそうはいない。人は社会的な生き物だからだ。

これをもって、中国人は怒りの閾値が低い、なんて結論付けることなんてしない。

むしろ僕が面白く思うのは、尖閣諸島に対してあまり感情を出さない日本人の方だ。
それとも、僕の周囲が騒ぎ立ててないだけで、実際はマスコミの報道以上に盛り上がっているんだろうか?わからない。

2012年9月16日日曜日

sing sing sing

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昨日、関ジャニ∞の番組のカラオケ対決のコーナーで、リン・ユーチュンが出てて、その歌声に僕も嫁も感動したわけだけれど、生で聞いたらマジで涙ちょちょぎれるよな、たぶん。
前に結構有名になったけど、動画はコレ。



第二のスーザン・ボイルだ!って触れ込みがあったけど、それをいうなら第三のポール・ポッツかな。

スーザン・ボイルについては、皆ご存知の通り、"Britain's Got Talent"って番組でいきなり出てきて、世界中を驚かせたわけだ。こんな具合に。



でも僕の記憶だと、このスーザン・ボイルが出てきたとき、「こんなにすげえのはポールポッツ以来だ!」って言われてたような気がするんだよね。

ポール・ポッツはオペラ畑の人で、上記の2人とはちょっと毛色が違うけど、そのサクセス・ストーリーが"世界まる見え"かなんかでやってて僕も感動した覚えがある。





みんな人を感動させる声を持ってて、驚嘆の一言に尽きるし、人類の宝だとも思う。

ミクさんは現在進行形で世界を沸かせているバーチャルアイドルだけど、「声だけで人を感動させる」という1点においては絶対に人間を超えられないな。

2012年9月15日土曜日

試行 of Cygwin

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Cygwin環境でgemやらrspecやらを叩くと、

$ /cygdrive/c/Ruby187/bin/rspec
C:\Ruby187\bin\ruby.exe: No such file or directory -- /cygdrive/c/Ruby187/bin/rspec (LoadError)
ってエラーが出てくるもんだから、一体なんだよクソって思ってたら、単純にC:\Ruby187\bin\gemの中に、
#!C:/Ruby187/bin/ruby.exe
 って宣言されてるから、それがcygwinで認識されてなかったってだけの話だったwそりゃそうだわな。CygwinとネイティブWindowsじゃ違うパス体系なのだから。

面倒くさいのでCygwinでもっかいgemやらrspecやらをインストール。
これでCygwinから開発できる。

Windowsのコマンドプロンプトとか、ショボすぎて使えやしねえ・・・。

同期!

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確か、随分前に読んだこの本だったと思うけど、この本の中で、とある物理学者がまったくの偶然から、同期するメトロノームを発見したことが書いてあった。

それの現代版の動画がこちら。




こうしてみると圧巻だね。
なぜこんなことが起きるのかは、僕は詳しくは知らないが、確か振動を保つための動力学が云々とかいう話だったような希ガス。

プロとしての心構えが書かれた良書

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医学雑誌を購読していない医者にかかったことはあるだろうか?現在の税法や判例を知らない税理士を雇ったことはあるだろうか?最新技術を知らない開発者を雇用する人がいるだろうか?

当たり前のことだけれど、目から鱗だね。
勉強をせず、いつまでも古い知識で仕事をしている人は、客観的に見てプロじゃない。
最新情報の動向を追い、それを活かすことができて初めて意味がある。プロになれる。
プロは変化を厭わない。

2012年9月11日火曜日

安定してしまうと向上心を失う

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例えば君が歯医者に行ったとして、「歯が痛いんです!とにかくなんとかしてください!」と言う。
すると、歯医者がこう言う。「すみません、前歯ならわかるんですけど、奥歯なのでちょっとわかんないっすねー」なんて言われたら、「マジかよ」と驚愕してそのショックで痛みが引いてしまうぐらいだろう。

例えば君がジュンク堂に行ったとして、「すみません、オライリーから出版されてる本で、Rubyっていうプログラミング言語についての本を探してるんですけど」と質問して、「えーっと…すみません、私本のことあんまりよく知らなくて…プログラミング言語って、言語学の本の近くにあったりするんですか?」とか言われたら憤怒を覚えてすぐにAmazonで検索&注文をしてしまうだろう。

仕事をするということは責任を持つということだ。
雇用契約等によっては、顧客から見て大きな差はあったりするものの、同じ雇用契約を結んでいる従業員の間で、天と地ほどの差があるのは困ったことになる。

同時に、自分の仕事の分野については、不断の学習を求められる。
どのような分野の仕事であっても、勉強が不要になることはありえないからだ。
ましてやコンピューターを生業としている僕らシステムエンジニアは、周りの環境の急激な変化に合わせて自分も成長していかないといけない。いつまでもwindowsアプリを作ってるだけじゃ駄目なんだ。時代はデスクトップアプリケーションから、モバイルアプリケーションへと移行している。
もし仕事でモバイルアプリを作る必要性が出た場合、対応出来るか?
多くの社員はこう言うだろう。「すみません、windowsアプリならわかるんですけど、Androidアプリはわからなくて。eclipseって何ですか?」

確かに、あらゆる状況に対応出来るスーパーマンなんていない。
だが、自分の所属する業界や仕事をしている分野のことについては、アンテナをはっておくべきだ。医学雑誌を購読していない医者を誰が信用出来るのだろうか?

2012年9月8日土曜日

シーフードドリアの「シーフー」ってどういう意味だ

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僕はもうかれこれ半年間ぐらい、ミクさんのこのアルバムを僕のケータイを消すことが出来ない。
結構ハイレベルなオサレソングなので、ついつい聞いてしまう。もふもふ。
この中の楽曲は以下。
アルバム紹介して、さらにようつべで中身も聞けるとか、本当にすごい時代ですよね。
スマホでようつべも見れるし、コレ音質厨以外の誰がCD買うの?ってレベル。
CDを多く持ってるほうが外部評価が高かった15年前ぐらいと違って、今はCDを買うのはアーティストへの敬意・支えという意味合いのほうが強い。「あ、CD持ってるんだーいい曲だよねそれー」じゃなくて、「あ、CD持ってるんだーこのアーティストのファンなの?」への変化が現代。もふもふ。






「運命だね」なんて言葉じゃ軽すぎた

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リンちゃんのこの曲がなかなか可愛いし、テンポも良くてお気に入り!!!111

あと、ネットで見つけた、以下の不都合な真実が面白い。
僕たちは自分の周囲を当たり前のものとして受け止めるけど、それが普遍的かというと、もちろんそうじゃない。だけど、経験的に、自分の周囲というのは世界のすべてなので、自分を中心として前後100年ぐらいを俯瞰してみたとき、そのギャップに驚くことは間違い無いと思う。

よくあることなんだけど、今現在の社会的な慣習を永続的なものだとみんな勘違いしちゃうんだよ。
みんなでクルマを持つようになってまだたった1世代。腕時計をするようになって1世代だが、携帯のせいで売り上げが3分の1に激減社会人のたしなみと誰も疑ってなかったはずのものが、1世代であっけなく終了。タバコと酒の消費量は戦後で1人あたり5倍くらいになってて、今みたいにパカパカ摂取するようになって1世代。(だから健康被害とか出てくるんですよ。当たり前やがな)バカみたいな飲み会とかやってたのは実は団塊だけ。タバコは今のペースならあと0.5世代で滅ぶ。自由恋愛も1~2世代ですよね。だいたい告白という風習が少女漫画から広まったものじゃなかったっけ。1世代。(社会慣習は意外とフィクションの影響を受けている)日本女性がブラジャーをつけるようになって1.5世代くらいか。今のスタイルの葬式がもうちょっと長くて2世代くらい?ほかにも「実はたった1世代」ってモノや慣習は無数にある。ちょっとこの事実にお前ら恐怖したほうがいいです。だからまあ、なんも考えず親世代の真似をしようとするのはやめろ。無理だから。親の言うことも聞くな。だいたい親もこの辺のこと分かってねえから。愚者は経験に学ぶ。しかもたった1世代の。終身雇用なんてギャグだし、ローンで家建てる前に経済誌でも購読するべきだし。ブルーカラーホワイトカラーどころか、最近はゴールドカラーって新しい職種が出てきてるなんて言われている。せっかくなのでこれも

  • 2010年に需要のある仕事上位10位は
  • 2004年にはまだ存在していませんでした。
  • わたしたちは指数的に成長する時代に生きています。
  • 5000万人の視聴者を獲得するまでにかかった年数
  • ラジオ 38年 * テレビ 13年 * インターネット 4年 * iPod 3年 * Facebook 2年
  • もしあなたが中国で「100万人に1人の逸材」なら…
  • あなたみたいな人が国内に1300人います。
  • 中国はまもなく世界一英語が話されている国になります。
  • インドの「IQが高い側から25%」は
  • アメリカの全人口より多い。
  • つまりアメリカに生まれる全ての子供よりインドに生まれる優等生の方が多い。
  • 2010年に需要のある仕事上位10位は
  • 2004年にはまだ存在していませんでした。
  • 今私たちは学生を教えています。まだ存在しない仕事に備えて。
  • まだ発明されていない技術を使って
  • まだ知らない問題を解く仕事に備えて。
  • 米国労働省は今の学生は10〜14の仕事につくと推測しています
  • 38歳までに。
  • 4人に1人の労働者は、今の仕事についてから1年未満です
  • 2人に1人は5年未満です
  • 昨年アメリカで結婚したカップル8組につき1組はオンラインで出会いました
  • MySpaceの登録者数は2億人以上です。
  • もしMySpaceが国なら、世界で5番目に大きな国です。(インドネシアとブラジルの間)
  • ブロードバンドの普及率が最も高いのは
  • バミューダ諸島です。
  • アメリカは19位
  • 日本は22位
  • Googleでは毎月310億件の検索がなされています。
  • 2006年には27億件でした。
  • いったい誰にこれだけの質問がされていたのでしょう?Google登場前は。
  • 研究以外で初めてのテキストメッセージが送られたのは1992年の12月
  • 現在、毎日送受信されているテキストメッセージは地球の総人口より多い
  • 1984年にインターネットに接続されていた機器は1000件
  • 1992年には1000,000件
  • 2008年には1000,000,000件
  • 英語の単語は約54万語
  • これはシェークスピアの時代の約5倍
  • 1週間分のNew York Timesに含まれる情報は18世紀の人が生涯に出会う情報より多いと推定されている
  • 4エクサバイト(4.0 x 10^18)のオリジナルな情報が今年作られる、と推定されている
  • これは過去5000年の合計より多い
  • 技術情報は2年で2倍に増える
  • いま4年間の大学生活を始めた学生にとって、これは
  • 1年生のときに習ったことの半分は、3年生のときまでに陳腐化するということだ
  • NTT日本は光ファイバーの実験に成功した
  • 1房のファイバーで秒間14兆ビットの情報を送る実験に。
  • これはCD2660枚分や電話21億回分の情報を1秒で送れるということだ。
  • 回線速度は6ヶ月で3倍になっており、今後20年もその傾向が続くと期待されている
  • 2013年までに、人間の脳よりも計算能力の高いスーパーコンピューターが作られるだろう
  • 2049年までに1000ドルのコンピューターが全人類を足し合わせたよりも高い計算能力を持つようになるだろう
  • この動画を見ている間に
  • アメリカで67人の子供が生まれ
  • 中国で274人の子供が生まれ
  • インドで395人の子供が生まれている
  • そして694,000本の曲が不法にダウンロードされている
  • わたしたちは指数的に成長する時代に生きています。

2012年9月6日木曜日

キーワードドリブンの日本企業

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http://pocket.co/s8CXy

僕も一応大企業の隅っこで働いてるプログラマーなので、意志決定がどんな馬鹿げたプロセスでされるのかは少しくらいならわかる。

キーワードが上層部から下りてくるのは本当だ。
ただ、そのキーワードがどのように生まれたのかまではわからない。バズワードか、マーケティング結果か、はたまた単に好きなものか。

スマホと連動する洗濯機なんて、どうせ「スマホで行こうぜ」なんて大号令がかかった結果の製品だし、現時点では金の無駄遣いとしか思えない、悪いアイデア。スマート家電は将来当たり前になってくると思うけど、足下を見ずに行動してると失敗する好例。時流を見ないとね。いくらスマホが普及してるっても、利用目的の殆どはアプリやゲームやらで、それを実生活の中に取り込もうと言うのはまだ早い。せめてバッテリーの問題をクリアしてからにしてくれ。

いずれにせよ、僕らサラリーマンはその啓示を指針として動く以外、取り得る選択肢はありえない。
VB.NETで開発しろと言われてるのにpythonで開発しようもんなら、それは行動で示すタイプの異動願いだ。

サラリーマンである僕らには、キーワードが正しいのか間違っているのか、審議する余地さえ与えられない。社長や役員から出た方針は絶対。少なくとも会社に損害が出ない限りは。

問題は、誰の目から見ても「そりゃねーよ」ってものが時々あること。そしてそれが通ること。無理を通せば道理が引っ込む。道理に適ってないことは、衆目に晒した瞬間に失敗する。

大事なことは従業員巻き込んで民主的に決められたり、組織的にPDCAを回せれば、企業の代謝が良くなっていいと思うんだけど、現実はなかなかそうはならない。
僕が担当してる開発プロジェクトだって、お偉方が現実を見ずに立てたスケジュールありきじゃなきゃ、もっと合理的に進めれたんだけどな。
偉いさんがどういう根拠であのスケジュールを立てたのかは知らないけど、一度立てられた計画に対しては、従業員としてはなるべく遵守せざるを得ないんだ。
物理的に出来ないことは出来ないんだから、スケジュールを守れないことに対してそこまで臆病になってないけどね。細かい算出をして物理的に無理がある場合、責任はスケジュール立案者にある。

…ゴネ得や駆け引きの常套手段として、こういうのがある。
まず、「それ1ヶ月でお願いね!」
「えっ、そんなん無理ですよ!」
「しょうがないにゃあ、2ヶ月待ってあげるよ。それなら出来るでしょ?こっちも大局見ながら判断してるんだから頑張ってよね」
「はあ…じゃあ頑張ります。だけど、2ヶ月半かかるかも知れないので、状況悪くなったらまた連絡します」
「うんうん、わかった、じゃあ頑張ってねー(あれだと3ヶ月ぐらいが相場だけど…やっぱり鞭は打つに限るな)」

…自分が踊らされてはいないかどうか見極めるのは難しい!


2012年8月29日水曜日

ふぁみふぁみふぁみーまふぁみふぁみまー

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upload


upload

いつの間にか29歳になっていたり、しょこたんのミニライブイベントに行ってたのしかったと思ったらライブ直後にゲリラ豪雨になって「しょこたんの雨女パワーマジパネー」となったり、ファミクーマートの期間限定イベントが開催されたからミクまんを嫁に買ってきてもらったり、まあとにかくブログ書くのが久々すぎて細かい近況報告はすっとばしますよっと。


僕は最近、何事も「やるかやらないか」の差だけだと思っている。
なにかにつけてすぐ他の人と比較してしまうけれど、結局そこで出る結論は「自分はまだまだだなあ」というモチベーションアップか、「なんだ、まだ下がいるじゃないか」という安心感か、「人それぞれだな」という諦観の3パターンでしかない。結論を出しても、何も進んでない。自分は動いていないから。

まあそんなわけで、時間は限られてるのだから、やりたいことはなるべく多くやっておこうと思っている。とにかく勉強だよ、勉強。だらだら安穏としていられるほど平穏な時代じゃない。同年代で、自分が到底出来ないことを、空気を吸うぐらい当たり前にやっている人を見ると、本当に差を感じるし、自分の怠慢を自覚する。


仕事の話になるけれど、外注の人が1年かけて作ったプログラムがある。
僕の会社が作るシステムは、業務知識がかなり必要なのだが、外注にそれを求めるのは無理だと判断した上司が、「業務ロジックはストアドでやるから、あんたはそれを受け取るプログラムを書いてください」と指示した。
その後、度重なる仕様変更があったが、ストアドは上司が、プログラムは外注が変更し続けていた。
仕様変更があるということは、クライアントプログラム側でも何かしら変更があるということだ。
例えば、入力項目が増える、制御項目が増える、表示項目の順番が変わる、計算方法が変わる・・・等々。

そんなこんなで上司と外注が進めていたプログラムは、外注の請負契約終了と同時に、僕らプロパーにお鉢が回ってきた。

蓋を開けてみれば、見事なまでのスパゲッティプログラム。酷い。酷すぎる。
僕は職業プログラマだが、自分なりに美しいプログラムという持論を持っていて、外注が作成したプログラムは悉くそれに違反していた。僕の美学だけじゃなく、規約も。

これからその酷さのサンプルコードを載せよう。


Public Function Calc(Optional Keys As String()) As Integer
    (何かの処理)
    Select Case Keys(0)
       Case "0"
          (処理1)
       Case "1"
    (処理2)
  Return 0
End Function

Public Sub Entry(Optional Keys() As String())
 (何かの処理)
 Dim Value As New String(){"1"}
 Me.Calc(Value)
 (何かの処理)
End Sub


えっ

この抽象的なコードだけでも、いくつも突っ込みどころがある。


  1. Calcってメソッドは何を計算しているの?
  2. Calcの引数は何を渡せばいいの?
  3. オプション引数1の"0"はどういう意味を持ってるの?
  4. 戻り値に必ず0が帰るのに、何故Functionにしているの?
  5. 呼び出し元は、受け取ったKeys引数をそのままCalcに渡さないのは何故?
  6. Calcの呼び出しのためにValue変数を宣言して"1"を固定で代入してるけど、なんなのこれ?
  7. Functionの戻り値を受け取る処理がないんだけど?

僕はこういう感じのコードが続いているのを見て、不快感MAXだった。
何より僕が許せなかったのは、
Interface BaseSection
 Function Calc(Keys As String()
End Interface

などとインターフェイスが宣言されていたことで、それがいくつものクラスに実装されていたことだ。不快すぎる。

僕は今、これらのわけのわからない意図の不明なコードを綺麗にする仕事に励んでいる。

以前、確かその外注さんに聞いたことがあった。別のプログラムで。
「すみません、この関数の引数のOptional Keys As String()なんですけど、なんでOptionalで、なんで二次元配列の文字列を渡すんですか?」
「こうすると、いろんな場合に対応できていいでしょ?」

僕はハァ?と思った。あとで見てわけわからんくなるだけだろ。無駄な分岐が増えるだけ。まったく意味のない抽象化。関数分けたほうがよっぽどわかりやすい。

その時は注意して直させたけど、結局他のプログラムでも同じことをしていたわけで・・・。
ああいうプログラマにはなりたくないもんだ。勉強しよう。

2012年7月22日日曜日

構成管理ツール

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世代差で見る履歴管理ツール入門
www.lares.dti.ne.jp/~foozy/fujiguruma/scm/scmbc-201207/speech.html

を読んだ。

第二世代の僕にとっては非常に示唆に富む内容だった。構成管理あるある。

特に僕にとって啓発的だったのは、第二世代構成管理ツールーsubversionとしようーでは、マージが非常に危険ってことだ。
実は日々の業務においてもそれはよく実感していて、他の人の差分を取り込む時は、自分の開発分を消さないように注意しながらマージしないといけない。
ましてや、ブランチのマージなんて、本当に地獄だ。構成管理ツールなのに、自分の作業領域のバックアップをローカルに取ってから作業する、なんて本末転倒気味なことをやらねばならない。

また、ネットワークがないと仕事にならないという点も非常に共感出来る。
先日、うちの部内のサーバー障害により、僕は折角休出したのに自分の仕事をまったく進めれなかったという経験をした。
うちの部署の標準ツールがgitだったらこんなことにもならなかったんだろうけど…。

ツールなんて使えば使うほど不便なところが出てくるものだ。それを知恵と技術で革新させていくのが進化であり、不便さに慣れて使いこなすことが出来るようになっても、それはただの時代遅れの職人の完成だ。

結局は学習だよ。
周りに働きかけて一緒に変えていくんじゃなくて、僕は自ら率先して新しい技術を取り入れよう。僕は何でも試してみるのが好きなんだ。

2012年7月18日水曜日

佳境

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入社以来、ここまでキツかった状況はなかった。
今はとにかく仕事が多すぎる。ほぼ週6勤務。
平日は5時間睡眠ぐらい。

この忙しさが、1ヶ月限定とかならまだ頑張れるけど、もう数ヶ月間ずっとこんな感じだからさすがに身体が悲鳴をあげてきている。

とは言え体調を崩しているわけでもないので出社はするけれど、眠りが浅くなってきたら危険信号だと個人的に思うので注意したい。

ここまでデスマになってるのは何故か?
今なら断言出来る。
1.見積もりの甘さ
2.要員の不足
3.面子を保とうとする管理職

1については、現場を知らない人間が立てたスケジュールということが全てだ。納期ありきで逆算しただけのスケジュール。つまり、始まりから既に破綻していた。
業務も現場もよく知る先輩はこういう。「このシステム、本当に設計・開発をやろうと思えば最低6年はかかる。」
こういうことを言える人の言うことを聞かなかったのが一番まずい。

2については、人材流動性の問題。新卒でしか入ってこない正社員。しかも配属は各部署の仕事を知悉してない人事部任せ。部署に入ってきても、新人を教育出来る余裕のないチームには入ってこない。教えるどころじゃないからね。うちみたいなチームは。

3については、僕が一番忌み嫌うもの。
事実に眼を臥せ、偉い人には「なんとかします」「順調です」と言う上司。
それが、自分の立場を守るための発言ではなく、結論が出てないうちから諦めない態度の表れだと気付いたのは最近だが、いずれにせよ現状分析を正しくせず、先読みして手を打たず、周囲に協力を求めなかったがために辿り着いた結末がこれだ。
一言で言うと「管理職としての仕事をしてない」。
精神論で部下を動かそうとしているが、ピエロにしか見えない。状況を正しく把握してるのは他ならぬ部下なのに…

最近日本企業の凋落を示すニュースが多いけれど、なるほど、こんな仕事のしかたがまかり通ってるんじゃ当然だ。
不足してるのは優秀な人材でも、新しい技術でもない。柔軟でない組織だ。
組織が硬直化しているから、優秀な人材が入らないし定着しないし育たない。
組織が硬直化しているから、新しい技術を取り入れれないし使えないし進歩しない。

大企業病と揶揄されるのは当然だと思う。
危機感が足りない。努力が足りない。もちろん、僕も。